ぞう‐し【雑仕】
1 平安時代以後、宮中に仕え、雑役や、行幸・行啓の供などをした下級の女官。雑仕女(ぞうしめ)。 2 院・女院・摂関家その他貴人の邸(やしき)で雑役に従事した女性。雑仕女。 3 鎌倉・室町幕府で、...
ぞう‐しき【雑色】
1 律令制における品部(しなべ)・雑戸(ざっこ)の総称。 2 蔵人所(くろうどどころ)の下級職員。公卿の子弟などが任じられた。 3 院の御所・摂関家などで、雑務に従事した無位の役人。 4 鎌倉・...
ちょうじゃく‐ぞうしき【朝夕雑色】
鎌倉幕府で、種々の雑役に従った下級職員。
ちょう‐ない【帳内】
1 とばりのうち。几帳(きちょう)の内側。ちょうだい。 2 帳面に記入してある範囲。 3 律令制で、親王・内親王に与えられ、その護衛や雑役を務めた下級官吏。臣下に与えられる資人(しじん)とともに...
つかえ‐どころ【仕え所】
院の庁・親王家・摂関家・大臣家などの家政機関の一。力役その他の雑役に従う仕丁などの下級職員を管理し、院中・家中の雑務を処理した。また、その職員・詰め所。侍所。
とじ【刀自】
《「戸主(とぬし)」の意で、「刀自」は当て字》 1 年輩の女性を敬愛の気持ちを込めて呼ぶ称。名前の下に付けて敬称としても用いる。 2 一家の主婦。「からたちの茨(うばら)刈り除(そ)け倉建てむ屎...
との‐もり【主殿/殿守】
1 主殿寮(とのもりょう)の下級役人。 2 宮中の雑役や、蔵人(くろうど)拝賀のとき賜る湯づけの給仕をした女官。
どう‐しゅ【堂衆】
《「どうじゅ」とも》 1 学僧に仕えていた童子で、出家得度した者。どうしゅう。 2 天台宗教団での下級の僧で、寺院の諸堂に分属して雑役に従事した者。どうしゅう。 3 真宗の本山や別院で法要を勤め...
どう‐じ【童子/童児】
1 幼い少年。子供。わらわ。「三歳の—でもわかる話だ」 2 貴人の身のまわりの世話をする、召し使いの少年。 3 《(梵)Kumāraの訳》 ㋐仏の王子、すなわち菩薩(ぼさつ)のこと。 ㋑仏・菩薩...
どう‐どうじ【堂童子】
1 寺院で、寺内の雑役に従事する童形のしもべ。 2 宮中の大法会などのとき、花籠(けこ)を配る役。蔵人(くろうど)および五位以上の公家の子弟が選ばれた。