おくれ‐さきだ・つ【後れ先立つ】
[動タ五(四)] 1 一方が生き残り、一方が先に死ぬ。「—・つ嘆きのないように二人の寿命をおなじにとまで願った」〈中勘助・菩提樹の蔭〉 「限りあらむ道にも—・たじとちぎらせ給ひけるを」〈源・桐壺...
お‐さすり【御摩り】
1 なでさすることを、その相手を敬っていう語。また、丁寧にいう語。 2 「摩(さす)り2」に同じ。「女房のお政は、—からずるずるの後配(のちぞい)」〈二葉亭・浮雲〉
おし‐まわ・す【押(し)回す】
[動サ五(四)] 1 「まわす」を強めていう語。 2 世の中に処していく。身を立てていく。「帰朝後も経済学で立派に—・される所では有るが」〈二葉亭・浮雲〉 3 ぐるりと取り巻く。「—・して火かけ...
オゾン‐ホール【ozone hole】
オゾン層の濃度が、南極大陸や北極圏の上空で春(南極は9〜10月、北極は3〜4月)に急激に下がり、穴があいたようになる現象。また、その部分。オゾン分子を破壊することによって起こり、地球温暖化をもた...
お‐だまき【苧環】
1 麻糸を空洞の玉のように巻いたもの。おだま。 2 キンポウゲ科の多年草。ミヤマオダマキから栽培改良されたもの。高さ20〜30センチ。全体に白粉を帯び、葉は長い柄をもち、扇形の小葉からなる複葉。...
おだわら‐じょう【小田原城】
小田原市にある城。鎌倉時代初め、土肥氏が築城。戦国時代、北条早雲が入城して後、北条氏の本城となり、関東の中心となった。天正18年(1590)豊臣秀吉が攻略。江戸時代には幕府の重要拠点として譜代大...
おち・いる【落ち居る】
[動ア上一][文][ワ上一] 1 気持ちが落ち着く。心が静まる。「大切な用事を仕懸けて罷(や)めたようで心が—・居ず」〈二葉亭・浮雲〉 2 あるべき場所に落ち着く。「昔、同じ所に宮づかへし侍りけ...
おっ‐つく・ねる
[動ナ下一]どうにか決まりをつける。なんとか片をつける。「俗務を—・ねて、課長の顔色を承けて」〈二葉亭・浮雲〉
おっと‐まかせ【おっと任せ】
[感]気軽に承諾したり、引き受けたりするときに発する語。引き受けた。よしきた。「—と饒舌(しゃべ)り出した」〈二葉亭・浮雲〉
おつ【乙】
[名] 1 十干の第二。きのと。 2 甲を第一位としたときの第二位。「甲—をつけがたい」 3 物事を図式的に説明するときなどに、甲・丙などとともに、ものの名の代わりに用いる語。「甲—丙の三人」...