こま‐ひき【駒牽き/駒引き】
《「こまびき」とも》 1 馬を引くこと。また、その者。 2 平安時代、毎年4月に、天皇が群臣とともに武徳殿において、馬寮(めりょう)の馬を御覧になる儀式。5月の騎射に備えたもの。 3 平安時代、...
こまひき‐うた【駒牽き唄】
民謡で、馬子(まご)が馬を引きながらうたう唄。
こまひき‐ぜに【駒牽き銭】
人が駒を引いていく図柄の絵銭(えぜに)。江戸時代に民間で作られたもの。金のたまるまじないとして財布に入れ、または銭差10文ごとに1枚ずつ挟んだという。こまひきせん。
こま‐ぶえ【駒笛】
篠竹(しのだけ)の一端を、斜めに切り落として作った笛。コマドリの鳴き声に似た音を出し、誘い出すのに用いる。
こま‐むかえ【駒迎え】
平安時代、毎年8月の駒牽(こまひ)きのとき、諸国から貢進される馬を、馬寮(めりょう)の使いが近江(おうみ)の逢坂(おうさか)の関まで迎えに出たこと。こまむかい。《季 秋》「—ことにゆゆしや額白/蕪村」
こま‐やき【駒焼】
相馬焼(そうまやき)の別称。
こま‐よけ【駒除け】
「駒寄せ」に同じ。
こま‐よせ【駒寄せ】
城門の前などに設けて人馬の侵入を防いだ竹や角材などでつくった柵(さく)。また、人家の周りに設ける低い柵。こまよけ。
こまより‐いと【駒撚り糸】
強く撚りをかけた諸撚(もろよ)り糸。
こま‐りんず【駒綸子】
駒撚(こまよ)り糸を用いて織った綸子。