け‐にん【化人】
1 仏・菩薩(ぼさつ)が衆生(しゅじょう)を救うために仮に人の姿になったもの。化身(けしん)。 2 鬼神・畜生などが人に化けたもの。化け物。〈日葡〉
け‐むつか・し【気難し】
[形シク]薄気味悪い。なんとなく恐ろしい。「これは鬼の妻(め)にして、常に来りてかく様に懐抱して返るなりけりと思ふにも極て—・し」〈今昔・三一・一四〉
けん【遣】
[常用漢字] [音]ケン(呉)(漢) [訓]つかう つかわす やる よこす しむ 1 一部を割いて差し向ける。使いをやる。「遣唐使/差遣・先遣・派遣・分遣」 2 追いやる。憂さを晴らす。「遣懐/...
けんえ‐おう【懸衣翁】
三途の川の岸にいる鬼の翁。奪衣婆(だつえば)がはぎとった亡者の衣を衣領樹(えりょうじゅ)の枝に懸け、罪の軽重をはかるという。
けん‐ばい【剣舞】
岩手・宮城両県に分布する民俗芸能。念仏踊りの一種で、鬼剣舞・念仏剣舞・鎧(よろい)剣舞・雛子(ひなこ)剣舞などがある。笛・太鼓・鉦(かね)などの囃子(はやし)で、激しく跳躍しながら踊るものが多い。
げに‐や【実にや】
[副]ほんとにまあ。「—、天下の鬼心の人も、え憎み奉らじ」〈落窪・三〉
後塵(こうじん)を拝(はい)・する
1 地位・権勢のある人をうらやましく思う。 2 すぐれた人物につき従う。 3 他人に先んじられる。人の下風に立つ。「小生必ずしも…大人の—・するとは限らず」〈百閒・百鬼園随筆〉
こうてい【皇帝】
《原題、(ドイツ)Kaiser》ベートーベン作曲のピアノ協奏曲第5番の通称。1809年作。曲の雄大さからつけられた。
謡曲。五番目物。金春(こんぱる)以外の各流。観世小次郎作。唐の玄宗皇帝が...
高明(こうめい)の家(いえ)鬼(き)その室(しつ)を瞰(うかが)う
《揚雄「解嘲」から》鬼神は人の満ち足りているのを憎み、高貴の家をうかがって害を加えようとする。
こ‐ぎ【胡鬼】
「胡鬼の子1」に同じ。「羽根を抜いて取らせうぞ、—にせよや」〈虎明狂・鶉舞〉