あ‐ほう【阿呆/阿房】
[名・形動]愚かなこと。愚かな人。また、そのさま。人をののしるときにも用いる。あほ。「この—めが」「全く—な話だ」 [補説]「阿呆」「阿房」は当て字。 [派生]あほうさ[名]
阿呆(あほう)は風邪(かぜ)を引(ひ)かぬ
愚かな者は気苦労が人より少ないので、体を壊すことがない。阿呆風邪引かず。
あほう‐くさ・い【阿呆臭い】
[形]いかにもばかげている。あほくさい。「—・い考え」
あほう‐ぐち【阿呆口】
ばかげたおしゃべり。むだぐち。「よい酒のんで—たたき」〈浮・万金丹・四〉
あほう‐づら【阿呆面】
間の抜けた、愚かな顔つき。馬鹿面。
あほう‐どり【信天翁/阿房鳥】
1 アホウドリ科の鳥。全長90センチくらいで、翼を広げると2メートルを超える。海上の風を利用して羽ばたかずに飛ぶ。羽毛採取の乱獲で減少し、現在の繁殖地は主に伊豆諸島の鳥島。特別天然記念物。国際保...
阿呆(あほう)に付(つ)ける薬(くすり)なし
「馬鹿(ばか)につける薬はない」に同じ。
阿呆(あほう)の一(ひと)つ覚(おぼ)え
「馬鹿(ばか)の一つ覚え」に同じ。
阿呆(あほう)の三杯汁(さんばいじる)
汁のお代わりを3杯もするのは作法を知らないばか者であるということ。また、ばか者にかぎって大食をすることのたとえ。
阿呆(あほう)の足下使(あしもとづか)い
愚かな者は足下の物を取るのにも人を使うということ。つまらないことに、いちいち人を使う愚かさをいう。