かれ‐がし【彼某】
[代]三人称の人代名詞。名を知らぬ人、また、知っていても名を言わないでいう場合に用いる。多く、「それがし」と並べて用いる。だれそれ。何某(なにぼう)。「やや、庁には又何者か候、といへば、それがし...
いい‐かか・る【言ひ掛かる】
[動ラ四] 1 話しかける。言い寄る。「いとねむごろに—・るを、いとむくつけく思ひて」〈源・玉鬘〉 2 《「いいがかる」とも》言い出したためにあとに引けなくなる。「それがしも—・った事ぢゃによっ...
りん‐しゃく【悋惜】
《「りんじゃく」とも》物惜しみすること。りんせき。「それがし望み申せども、御用の場所とて—あり」〈浄・百人上﨟〉
じ‐じょう【治定】
[名・形動](スル) 1 決定すること。落ち着くこと。〈和英語林集成〉「連歌はなほ上手になりてのちも善悪をひしと—する事はかたし」〈連理秘抄〉 2 きまりきっていること。また、そのさま。必定(...
じっ‐しょう【実正】
[名・形動]確かなこと。偽りやまちがいのないこと。また、そのさま。「いよいよ—と知れてから手を着けたい」〈鴎外・大塩平八郎〉 [副]実際に。本当に。まことに。「—それがしとの縁組はいやの」〈...
しずく【滴/雫】
[名](スル)したたり落ちる液体の粒。また、それがしたたり落ちること。「—が垂れる」「—する甲板の欄(てすり)に靠(もた)れて」〈風葉・恋ざめ〉 [補説]人工衛星は別項。→しずく
じ・みる【染みる】
[接尾]《動詞上一段型活用[文]じ・む(上二段型活用)》体言に付いて動詞をつくる。 1 それがしみついて汚くなる意を表す。「油—・みる」「垢(あか)—・みる」 2 そういうようす・状態に感じられ...
さる‐は【然るは】
[接](前に述べた内容を受けて、さらに説明を加えるときに用いる) 1 それは。それというのも、実は。「いとあはれにかなしう侍るなり。—、おのれが女(むすめ)とも申さじ、いみじううつくしげに侍るな...
すい‐は【水破】
黒鷲(くろわし)の羽ではいだ鏑矢(かぶらや)。「—兵破(ひゃうは)の矢をもって、それがしに射付けしからは源氏の残党」〈浄・布引滝〉
しゅく‐もう【宿望】
「しゅくぼう(宿望)」に同じ。「某(それがし)儀明日年来の—相達(あいたっし)候て」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書〉