あ‐こ【吾子】
《古くは「あご」》 [名]わが子。自分の子。「—の、御宿世(すくせ)にて覚えぬことのあるなり」〈源・須磨〉
[代] 1 二人称の人代名詞。子供や乳母などを親しみを込めて呼ぶ語。おまえ。「—は...
難(なん)付(つ)・く
(「付く」が下二段活用の場合)非難する。難癖をつける。「人の上を—・け、おとしめざまのこと言ふ人をば」〈源・蛍〉
(「付く」が四段活用の場合)難癖をつけられる。傷がつく。「私が内証の自分仕事...
さよう‐なら【左様なら】
[接]それなら。それでは。「—行ってまいりますと…頭をついと一つ下げ」〈露伴・五重塔〉
[感]《さようならば、これで別れましょうの意》別れのあいさつに用いる語。さよなら。「では—」
[名]...
さよ‐なら
《「さようなら」の音変化》 [名](スル) 1 別れること。「独身生活に—する」 2 (多く複合語の形で用いて) ㋐野球で、後攻のチームが最終回に勝ち越しの得点をあげ、スリーアウトを待たずに試...
然(さ)もあらばあれ
それならそれでしかたがない。なるようになれ。ままよ。さもあれ。「—、造化の翁が造り做したる活世界は」〈逍遥・小説神髄〉
左様(さよう)然(しか)らば
「それならば」の形式ばった言い方。「さよう」と受けて「しからば」と話しはじめる、武士の口上(こうじょう)の言葉。
さ‐ば【然ば】
[接]《「さは」とも》それならば。それでは。さらば。「侍従の君呼び出でて、—、参り給へ、と言へば」〈源・蜻蛉〉
しから‐ば【然らば】
[接]そうであるならば。それならば。「計画は失敗か。—次なる方策を考えよう」
[感]さようなら。さらば。「『や、—』『はい、さやうなら』」〈滑・浮世風呂・四〉
さ‐すれ‐ば【然すれば】
[接]《副詞「さ」+サ変動詞「す」の已然形+接続助詞「ば」から》 1 そうであるから。「奥さまの外出嫌いは持前とやら、—是も隠居さまのせいではあるまじ」〈逍遥・細君〉 2 それなら。「不備な点が...
さて‐は
[接](「扨は」「扠は」「偖は」とも書く) 1 列挙した物事に追加するのに用いる。さらにそのうえ。それ以外にも。「飲んだり食べたり、—タクシー代まで払わされた」 2 前の発言を受けて、ある判断...