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辞書
1 (多く「ここを先途と」の形で)勝敗・運命などの大事な分かれ目。せとぎわ。「ここを—と奮いたつ」
2 これから進む先。行き先。前途。
「—いづくを期せず」〈平家・一二〉
3 行き着くところ。また、人の死。
「名利 (みゃうり) に溺 (おぼ) れて—の近き事をかへり見ねばなり」〈徒然・七四〉
4 家柄によって定まる最高の官職。
「仏神の祈りて、摂籙 (せつろく) の—には必ず達すべき告ありて」〈愚管抄・六〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)
出典:青空文庫
・・・牛乳瓶はここを先途とこぼれ出た。そして子供の胸から下をめった打ち・・・ 有島武郎「卑怯者」
・・・まち力を得て、ここを先途と漕げども、盪せども、ますます暴るる浪の・・・ 泉鏡花「取舵」
・・・羽左、阪妻が、ここを先途と活躍していた。羽左、阪妻の活躍は、見た・・・ 太宰治「鉄面皮」
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