あいおいじし【相生獅子】
長唄。7世杵屋喜三郎作曲。作詞者未詳。本名題、風流相生獅子。享保19年(1734)江戸中村座初演。現存する石橋物(しゃっきょうもの)で最古のもの。
あい‐かた【合方】
1 能楽で、謡(うたい)の伴奏をする大鼓(おおつづみ)・小鼓(こつづみ)・太鼓・笛による演奏。 2 邦楽で、唄と唄との間をつなぐ、三味線の合いの手の特に長いもの。長唄に多い。 3 歌舞伎の下座音...
あい‐じゃみせん【相三味線/合三味線】
浄瑠璃・長唄などで、ある一人の太夫や唄方(うたかた)といつも組んで演奏する三味線奏者。あいさみせん。
あきかぜのきょく【秋風の曲】
箏曲(そうきょく)。光崎検校(みつざきけんぎょう)作曲、蒔田雁門(まきたがんもん)作詞により、天保年間(1830〜1844)に成立。段物と唄物とを併せた新形式で、歌詞は白居易の「長恨歌」に取材。
あきのいろくさ【秋色種】
長唄。弘化2年(1845)初演。大名の南部利済(なんぶとしなり)が、作曲者を困らせようとして作った歌詞に、10世杵屋六左衛門が曲をつけたものという。
あきのよ【秋の夜】
端唄(はうた)・歌沢・小唄の曲名。作詞・作曲者未詳。
あくまのてまりうた【悪魔の手毬唄】
横溝正史の長編推理小説。昭和32年(1957)から昭和34年(1959)にかけて「宝石」誌で連載。単行本は昭和34年(1959)の刊行。手毬唄の歌詞に添って起きる殺人事件の謎に、名探偵金田一耕助...
あけ‐の‐かね【明けの鐘】
明け六つ(午前6時ごろ)に寺で鳴らす鐘の音。 (明の鐘)長唄。恋しい男との別れを惜しむ女心をうたったもの。手ほどきの曲として用いられる。
あげまき【揚巻】
歌舞伎舞踊。長唄。助六を主人公とした五変化舞踊「助六姿裏梅(すけろくすがたのうらうめ)」の通称。安政4年(1857)江戸中村座で初演。 歌舞伎の助六物で、助六の愛人となる遊女。
あさづま‐ぶね【朝妻船】
1 朝妻と大津を往来した渡し船。古代から江戸初めまで、東国からの旅客が利用した。遊女が乗って旅人を慰めることもあった。 2 英一蝶(はなぶさいっちょう)の描いた、遊女が烏帽子(えぼし)・水干(す...