あか‐もん【赤門】
朱塗りの門。江戸時代、将軍家の娘を奥方に迎えた大名が建造。御守殿門(ごしゅでんもん)。 東京大学にある朱塗りの門。もと加賀藩前田家上屋敷の御守殿門。文政10年(1827)、将軍徳川家斉(...
うち‐かた【内方】
1 うち。家の中。「女房と母親のみは去るべきところなければ—に残り居れば」〈露伴・辻浄瑠璃〉 2 商家で、店に対して家族の生活している所。「でっちは、又—へ聞こゆる程手本読みて手習ひするは」〈浮...
うら‐かた【裏方】
1 芝居で、舞台の裏側で働く人。大道具・小道具・衣装・音響・照明などの係、伝統芸能での囃子方(はやしかた)など。→表方(おもてかた) 2 表立たず、陰で実質的な仕事を引き受け、すすめる人。「大会...
おお‐おく【大奥】
1 江戸城内で、将軍の御台所(みだいどころ)(正妻)や側室が居住した所。将軍を除き、男子禁制。 2 貴人の奥方の居所。また、その奥方。
おく‐ゆうひつ【奥右筆】
江戸幕府の職名。若年寄の下で機密文書の作成・記録などにあたった役。奥方御右筆。→表右筆
おしのび‐かご【御忍び駕籠】
江戸時代、大名や奥方などが忍びの外出に用いた駕籠。屋根は黒ラシャで覆い、腰と棒を黒く塗った。
お‐はした【御半下/御端】
奥方や姫君に仕えて、雑用をする女。おすえ。はしため。「—は宮重(みやしげ)二本ひんまくり」〈柳多留拾遺・二〉
かみ‐さま【上様】
1 身分の高い人の妻を敬っていう語。奥方。「御館(みたち)も—も」〈義経記・八〉 2 近世、商家や一般の人の妻を敬っていう語。おかみさん。「与太郎どのの—は」〈滑・膝栗毛・初〉 3 近世、上方で...
さげ‐がみ【下げ髪】
1 髪をそのまま、あるいは髻(もとどり)で束ねて後方に垂れ下げた女性の髪形。近世、貴婦人・女官などが祝い日などに行った。垂髪(すいはつ)。すべらかし。 2 歌舞伎の女形のかつらで、毛を後ろに垂れ...
さげ‐したじ【下げ下地】
江戸時代、女性の髪の結い方の一。鬢(びん)を膨らませ、髱(たぼ)を左右に分けてまげを輪に作り、余りの髪を笄(こうがい)に巻きつけるもの。笄を抜くと下げ髪になる。大名の奥方や姫君などが結った。