し‐あん【思案】
[名](スル) 1 あれこれと考えめぐらすこと。また、その考え。「—が浮かぶ」「どうしたものかと—する」 2 心配。物思い。
しあん‐がお【思案顔】
考えこんでいる顔つき。また、心配そうな顔。
しあん‐てん【思案点】
⇒死点(してん)
しあん‐どころ【思案所】
思案すべき場合。思案のしどころ。
しあん‐なげくび【思案投(げ)首】
首を前に傾け、深く考え込むこと。「名案が浮かばず、—の体(てい)」
しあん‐なみだ【思案涙】
心配のため流す涙。また、思いあまって流す涙。「—に胸つまり」〈浄・氷の朔日〉
思案(しあん)に余(あま)・る
いくら考えても、よい考えが出てこない。思案に尽きる。「—・って友人に打ち明ける」
思案(しあん)に落(お)・ちる
(多く打消しの語を伴って用いる)理解できる。合点がいく。「—・ちない事でもあって、一人で心労してゐると」〈人・娘節用・三〉
思案(しあん)に暮(く)・れる
迷って考えが定まらない。「就職か進学か—・れる」
思案(しあん)に沈(しず)・む
深く考え込む。「将来を憂え—・む」