[ト・タル][文][形動タリ]失望落胆してどうすることもできないでいるさま。また、意外なことに驚きあきれているさま。「—としてため息をつく」「—たる面持ちで成り行きを見る」

[補説]近年、「憮然たる面持ちで」とした場合、「腹を立てているような顔つき」の意味で使われることが多くなっているが、本来は誤り。
文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「憮然として立ち去った」を、「失望してぼんやりとしている様子」と「腹を立てている様子」の、どちらの意味だと思うかを尋ねたところ、次のような結果が出た。
 平成15年度調査平成19年度調査平成30年度調査
失望してぼんやりとしている様子
本来意味とされる)
16.1パーセント17.1パーセント28.1パーセント
腹を立てている様子
本来意味ではない)
69.4パーセント70.8パーセント56.7パーセント

出典:青空文庫

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