けん【拳】
1 手を握り固めたもの。こぶし。握りこぶし。 2 二人以上が、手や指でいろいろの形を作って勝敗を争う遊戯。江戸時代、中国から長崎に伝えられたもの。本拳・虫拳・狐拳(きつねけん)(藤八拳(とうはち...
けん【拳】
[常用漢字] [音]ケン(漢) ゲン(呉) [訓]こぶし 〈ケン〉 1 握りこぶし。「拳銃/空拳・鉄拳」 2 素手で行う武術や体操。「拳闘・拳法/太極拳」 3 丸くかがんで慎むさま。「拳拳服膺...
けん‐けん【拳拳】
[形動タリ] 1 捧げ持つさま。固く握って離さないさま。 2 つつしむさま。
けんけん‐ふくよう【拳拳服膺】
[名](スル)《「礼記」中庸から。「服膺」は胸につけて離さない意》心に銘記し、常に忘れないでいること。「父親のその遺言を—し」〈梅崎・砂時計〉
けん‐ざけ【拳酒】
拳の勝負をして負けた者が酒を飲む遊び。また、その酒。「音曲、地口、見立て、—等に座敷をくつろげ」〈洒・魂胆惣勘定〉
けん‐じゅう【拳銃】
片手で操作できる小型の銃。ピストル。短銃。
けんじゅうとじゅうごのたんぺん【拳銃と十五の短篇】
三浦哲郎の短編小説集。「拳銃」「シュークリーム」「小指」など、短編16作からなる。昭和51年(1976)刊行。同年、第29回野間文芸賞受賞。
けん‐ずもう【拳相撲/拳角力】
相撲に擬して、小さな土俵を設けて、行司を置き、東西に分かれて拳をたたかわせる遊戯。江戸中期に流行し、明治期まで行われた。
けん‐だ【拳打】
[名](スル)こぶしで打つこと。「—の傷は痊(い)えやすし」〈中村訳・西国立志編〉
けん‐だま【剣玉/拳玉】
木製の玩具。長さ15センチくらいの剣状の柄に糸を結びつけ、糸の一方に穴のあいた球をつけたもの。振り上げた球を皿で受けたり、柄の先端にはめたりして遊ぶ。江戸中期に中国から渡来、座敷遊びにとり入れら...