とう‐ろう【灯籠】
灯明を安置するための用具。古くインドでは竹や瓦で作られたらしいが、日本では青銅製や石造のものが多い。台灯籠・釣り灯籠があり、現在は多く装飾用。盂蘭盆(うらぼん)には切り子灯籠の類が用いられる。《...
とうろう‐おどり【灯籠踊(り)】
盂蘭盆(うらぼん)や祭礼の際に、点灯した灯籠を頭にのせて踊る風流(ふりゅう)踊り。京都の花園踊りなど、主に、関西以西に分布。
とうろう‐せつ【灯籠節】
⇒元宵節
とうろう‐ながし【灯籠流し】
盆の終わりの夜に、魂(たま)送りのため、小さい灯籠に火をともして川や海に流す行事。流灯。流灯会。《季 秋》「ながあめのあがりし—かな/万太郎」
とうろう‐にんぎょう【灯籠人形】
紙人形の体内に灯火をともしたり、舞台を灯籠などで飾ったりして操る人形芝居。
とうろう‐びん【灯籠鬢】
江戸時代の女性の髪形の一。左右の鬢に鯨の骨製の鬢差しを入れて張り出させ、毛筋が透けて見えるようにしたもの。明和・安永(1764〜1781)のころ、遊里で流行。
とうろう‐ぶね【灯籠舟】
麦わら・マコモ・麻などで舟の形に作り、中に盆の供物などをのせて、盆の終わりの日に海や川に流す舟。精霊舟(しょうりょうぶね)。盆舟。