あお‐ひとぐさ【青人草】
《古くは「あおひとくさ」》人民。蒼生。国民。民草(たみくさ)。「葦原中国(あしはらのなかつくに)に有らゆるうつしき—の」〈記・上〉 [補説]人が増えるのを草が生い茂るのにたとえた語という。
いや‐おい【弥生】
1 草木がますます生い茂ること。「あづさ弓末野の草の—に春さへ深くなりぞしにける」〈新撰六帖・一〉 2 陰暦3月。やよい。
おい‐こ・る【生ひ凝る】
[動ラ四]密生する。生い茂る。「つくろはせし草なども…うち捨てたりければ、—・りて」〈かげろふ・上〉
くさ‐む・す【草生す/草産す】
[動サ五(四)]《「むす」は、生じる意》草が生える。草が生い茂る。「墓に—・す」「山行かば—・す屍(かばね)」〈万・四〇九四〉
こい‐ぐさ【恋草】
恋の思いが激しく燃え上がるようすを、草の生い茂るのにたとえていう語。「—を力車に七車積みて恋ふらくわが心から」〈万・六九四〉
しげり【茂り/繁り】
草木などが生い茂ること。また、茂った所。しげみ。「青葉の—」《季 夏》「山伏の法螺(ほら)吹立つる—かな/子規」
なつ‐くさ【夏草】
夏に生い茂る草。《季 夏》「—や兵(つはもの)どもが夢の跡/芭蕉」 [補説]書名別項。→夏草
なつくさ‐の【夏草の】
[枕] 1 夏草の生い茂る野の意から、「野」を含む地名「野島」に掛かる。「—野島が崎に舟近付きぬ」〈新拾遺・羇旅〉 2 夏草が日に照らされてしなえる意から、「思ひ萎(しな)ゆ」に掛かる。「—思ひ...
はん‐ぶ【繁蕪】
[名](スル) 1 雑草などが生い茂ること。繁茂。「つたやかずらが—する」 2 文章がくだくだしいこと。
はん‐も【繁茂】
[名](スル)草木が盛んに生い茂ること。「水草が—する」