えどうまれうわきのかばやき【江戸生艶気樺焼】
黄表紙。3冊。山東京伝作・画。天明5年(1785)刊。醜男(ぶおとこ)のくせにうぬぼれの強い仇気屋艶二郎(あだきやえんじろう)が、色男の評判をとろうとして次々に失敗する滑稽(こっけい)を描く。
おたんちん
1 「おたんこなす」に同じ。 2 江戸新吉原で、嫌な客をいった語。「色男(ねこ)も—も、かよひ郭の仲街(なかのちゃう)」〈洒・恵比良濃梅・後序〉
かお‐づくり【顔作り】
1 顔に化粧をすること。「色どりたる—をよくして」〈源・総角〉 2 顔だち。目鼻だち。「立役者の色男、しかも—名にふれて」〈浮・色遊懐男・三〉
かずさ‐もめん【上総木綿】
1 上総国で産出される木綿。 2 《1は丈(じょう)が短いため、「情(じょう)がない」にかけて》薄情なこと。また、その人。「なんぼ黒い色男でも—ぢゃあいかねえによ」〈洒・寸南破良意〉
ごけ‐だおし【後家倒し】
1 《後家の賃仕事である稲こきを取り上げる意から》千把扱(せんばこ)きの異称。 2 《後家をたらしこむ意》色男。ごけなかせ。
たか‐がね【高金】
多額の金銭。大金。「—出した奉公人を、いけふさぶさしい色男め」〈人・梅児誉美・四〉
たんじろう【丹次郎】
為永春水作の人情本「春色梅児誉美(しゅんしょくうめごよみ)」の主人公。複数の女性に愛されたので、江戸末期の色男の代名詞となった。
つっ‐ころばし【突っ転ばし】
歌舞伎の役柄の一。若くて、突けばすぐに転びそうな柔弱な色男の役。
トムジョーンズのかれいなぼうけん【トムジョーンズの華麗な冒険】
《原題Tom Jones》イギリス映画。1963年公開のトニー=リチャードソン監督作品。18世紀のイギリスを舞台に、大地主の養子として育った陽気な色男、トム=ジョーンズの遍歴をコミカルに描く。第...
にちゅう
[形動ナリ]未熟なさま。不得手なさま。「一中節」になっていない意のしゃれ。「色男ちとそろばんは—なり」〈柳多留・二〉