あかつきのてら【暁の寺】
三島由紀夫の長編小説「豊饒の海」の第3巻。昭和45年(1970)刊。第2巻「奔馬(ほんば)」の主人公の青年の生まれ変わりを自称する、タイの王女を巡る官能的な物語。
イシス【Isis】
古代エジプトや古代ギリシャ・ローマで崇拝された女神。オシリスの妹で妻。セトに殺された夫の遺体を蘇生させ、息子ホルスに仇討ちをさせたという。良妻賢母の典型とされ、豊饒の女神。
イシュタル【Ištar】
古代メソポタミア・西アジアで信仰された豊饒多産の女神。フェニキアではアシュタルテとよばれ、ギリシャのアフロディテにあたる。 [補説]作品名別項。→イシュタル
じょう【饒】
[音]ジョウ(ゼウ)(漢) ニョウ(ネウ)(呉) [訓]ゆたか 有り余るほど多い。ゆたか。「饒舌/肥饒・富饒・豊饒」 [名のり]あつし・とも・にぎ
せいしょくき‐すうはい【生殖器崇拝】
生殖器によって象徴される生産力・豊饒(ほうじょう)力に対する信仰。性器崇拝。
せいめい‐の‐き【生命の樹】
特定の樹木を生命力の源泉、また豊饒(ほうじょう)・生産の象徴として崇拝する宗教現象。古代オリエントを中心に、1本の樹木の両側に1頭の動物を描く図像があらわれ、東西に広く伝わった。聖書では、楽園の...
てんにんごすい【天人五衰】
三島由紀夫の長編小説「豊饒の海」の第4巻。昭和46年(1971)刊行。第1巻から第3巻までの主人公の転生者と思われた少年が本物ではないとわかる、寂寥(せきりょう)感の漂う作品。
ど‐ぐう【土偶】
1 土をこねって作った人形。つちにんぎょう。 2 粘土を材料として焼きあげた人形。東ヨーロッパでは旧石器時代にさかのぼるが、世界的には新石器時代以降の農耕社会に多い。日本では縄文時代を特色づける...
はるのゆき【春の雪】
三島由紀夫の長編小説「豊饒の海」の第1巻。昭和44年(1969)刊行。明治時代から大正時代の、貴族の男女の悲恋を描いた。
ほう‐にょう【豊饒】
[名・形動]⇒ほうじょう(豊饒)