あお‐のうれん【青暖簾】
紺色に染めたのれん。近世、上方の遊里で局女郎(つぼねじょろう)という下等な遊女のいる門口に掛けた。あおのれん。
あるき【歩き】
1 歩いて行くこと。徒歩。「駅前まで—だと二〇分かかる」 2 江戸時代、庄屋などの雑用や使い走りに使われた者。小使い。「村中をかけ廻る—がにょっと門口から」〈浄・盛衰記〉
あわぼ‐ひえぼ【粟穂稗穂】
小正月行事の作り物の一。ヌルデの短い棒を削りかけにして粟穂に、そのままのものを稗穂に見立て、割り竹などに刺して門口・庭・畑などに飾り、豊作を祈るもの。
いい‐がかり【言(い)掛(か)り】
1 口実を作って、難癖をつけること。また、その事柄。「—をつける」「とんだ—だ」 2 言い出して、あとに引けなくなること。「門口で突き当たったといふが—でけんかよ」〈滑・八笑人・初〉
い‐もん【倚門】
門戸に寄りかかること。門口に立つこと。
うち‐はず・す【打(ち)外す】
[動サ五(四)] 1 (「撃ち外す」とも書く)打ちそこなう。「的を—・す」 2 たたいて取り外す。「(材木ヲ)門口の柱から大槌にて—・せば」〈浮・胸算用・二〉 3 失敗する。「げに又—・しては、...
かぜ‐の‐かみ【風の神】
1 風をつかさどる神。風神(ふうじん)。 2 風邪をはやらせる疫病神。 3 江戸時代、風邪の疫病神を追い払うと称して門口に立ち、面をかぶり鉦(かね)や太鼓などを鳴らして金品をねだった者。かぜのか...
かど‐あんどん【門行灯】
屋号・家名などを書いて門口に掛け、目印とする行灯。かどあんどう。
かど‐うたい【門謡】
人家の門口に立って、歌をうたい、物ごいをすること。また、その人。「貧しければ、せん方なくて—」〈浮・伝来記・六〉
かど‐おくり【門送り】
1 葬送の際、喪家には行かず自分の家の門口で見送ること。 2 帰る人を門口まで見送ること。「悲しむ母の—、景清も跡を見返りて」〈謡・大仏供養〉