はやし‐またしち【林又七】
[1613?〜1699?]江戸前期の装剣金工家。尾張の人。本名、清三郎、または重治。肥後の加藤家・細川家に仕える。巧みな透かしと布目象眼により肥後鐔(つば)の完成者とされ、林派(春日派)の祖となった。
ハルトマン【Nicolai Hartmann】
[1882〜1950]ドイツの哲学者。初め新カント学派に属して認識論を研究したが、フッサールの現象学の影響を受けて存在論を哲学の中心と考えるようになり、独自の批判的存在論を提唱した。著「認識の形...
バーン‐ジョーンズ【Edward Coley Burne-Jones】
[1833〜1898]英国の画家。ラファエル前派に属し、整然とした構図と華やかな色彩による夢幻的な画風を示した。作「黄金の階段」など。
ひだか‐ろくろう【日高六郎】
[1917〜2018]社会学者。中国の生まれ。水俣病などの公害問題や安保闘争、ベトナム反戦運動などに積極的に関わり、日本の市民運動を牽引した。フロムの著作「自由からの逃走」の翻訳を手がけたことで...
ヒッグス【Peter Ware Higgs】
[1929〜2024]英国の物理学者。1964年に素粒子の質量獲得モデル(ヒッグス機構)を提唱。素粒子に質量を与える役割をもつ粒子はヒッグス粒子とよばれ、長年にわたって探索が続いた。2012年に...
ひむろ‐さえこ【氷室冴子】
[1957〜2008]小説家。北海道の生まれ。本名、碓井小恵子(うすいさえこ)。大学在学中に「さようならアルルカン」でデビュー。1980年代を中心に、少女向け小説で活躍した。他に「なんて素敵にジ...
ピタゴラス【Pythagoras】
[前570ころ〜前496ころ]古代ギリシャの哲学者・数学者・宗教家。教団を組織し、霊魂の不滅、輪廻(りんね)、死後の応報を信じ、魂を鎮める音楽と、永遠不変の真理を教える数学を重視。万物は数の関係...
フェノロサ【Ernest Francisco Fenollosa】
[1853〜1908]米国の哲学者・美術研究家。明治11年(1878)来日。東大で哲学などを教えるかたわら、日本美術を研究。岡倉天心とともに東京美術学校を創設。日本画の復興に努めた。のち、ボスト...
ふじわら‐の‐ためなり【藤原為業】
平安末期の歌人。出家して寂念(じゃくねん)と号し、兄弟の為経(寂超)・頼業(寂然)とともに大原に隠れ住み、大原三寂と称された。歌は「千載集」などにみえる。生没年未詳。
ふじわら‐の‐ためのり【藤原為教】
[1227〜1279]鎌倉中期の歌人。為家の次男。為兼の父。京極派の祖。歌は「続拾遺集」などにみえる。