あみの‐よしひこ【網野善彦】
[1928〜2004]歴史学者。山梨の生まれ。渋沢敬三の創設した日本常民文化研究所に勤務し、漁村資料の収集を行う。海民・職人など非農業民の世界に着目、従来の農民偏重の歴史学に一石を投じた。著「中...
い‐こう【韋后】
[?〜710]唐の第4代皇帝中宗の皇后。中宗復位後権勢を振るう。710年政権をねらって中宗を毒殺したが、李隆基(のちの玄宗)らの反乱で殺された。→武韋(ぶい)の禍(か)
おう‐こくい【王国維】
[1877〜1927]中国、近代の歴史学者。海寧(浙江省)の人。字(あざな)は静安。号は観堂。西欧の哲学を学び、それに基づいて中国古典の再評価を行う。羅振玉(らしんぎょく)に認められ、日本に留学...
おう‐ちょうけい【王寵恵】
[1881〜1958]中国の政治家・法律家。東莞(とうかん)県(広東省)の人。字(あざな)は亮疇(りょうちゅう)。孫文と親しく、近代的中国法典作成に努力。国際連盟中国代表・国民政府外交部長などを...
ちん‐しゅんしん【陳舜臣】
[1924〜2015]小説家。兵庫の生まれ。中国史を扱った小説を多く執筆し、日本人の中国への理解の深化に大きく貢献した。「青玉獅子香炉(せいぎょくししこうろ)」で直木賞受賞。他に「枯草の根」「孔...
でん‐かん【田漢】
[1898〜1968]中国の劇作家・詩人。長沙(湖南省)の人。字(あざな)は寿昌(じゅしょう)。東京高師に学び、帰国後「南国月刊」を編集。のち、中国共産党に入党し、抗日民族統一戦線に協力。解放後...
どうぶ‐てい【道武帝】
[371〜409]中国、北魏の初代皇帝。在位386〜409。廟号(びょうごう)は太祖。本名は拓跋珪(たくばつけい)。鮮卑の拓跋部の出身で、匈奴・後燕を討滅し、華北を統一。平城(山西省)に都して、...
なかえ‐うしきち【中江丑吉】
[1889〜1942]中国学者。大阪の生まれ。兆民の長男。北京に在住約30年。中国古代思想史などを研究。著「中国古代政治思想」など。
マテオ‐リッチ【Matteo Ricci】
[1552〜1610]イタリアのイエズス会宣教師。明末の中国に渡り布教に努め、徐光啓ら多くの知識人を改宗させた。また、西洋学術を紹介し、中国最初の世界地図「坤輿(こんよ)万国全図」を作る。著訳に...
みやこだゆう‐いっちゅう【都太夫一中】
[1650〜1724]江戸前期の浄瑠璃太夫。初世。京都の人。本願寺派明福寺の住職。還俗して岡本文弥門下の都万太夫に浄瑠璃を学び、のち一中節を創始。以来現在まで一中節都派の家元名となっている。都一中。