こく‐し【告子】
中国、戦国時代の思想家。一説に、名は不害。孟子と論争し、孟子の性善説に対し、人間の本性は善とも悪とも判別できず、導き方で善悪が定まるとした。生没年未詳。
こばやし‐まさき【小林正樹】
[1916〜1996]映画監督。北海道の生まれ。木下恵介に師事。「息子の青春」で監督デビュー。力強いタッチの社会派作品で知られる。代表作は、全6部の大作「人間の条件」、記録映画「東京裁判」のほか...
コルネイユ【Pierre Corneille】
[1606〜1684]フランスの劇作家。ラシーヌと並ぶフランス古典劇の確立者。情念と義務の葛藤(かっとう)を意志で克服する英雄的人間像を描く悲劇を創出。悲劇「ル‐シッド」「オラース」「シンナ」「...
コレット【Sidonie-Gabrielle Colette】
[1873〜1954]フランスの女流小説家。人間の心理や、官能の世界を感性豊かに描く一方、自然や動物の描写にもすぐれた。作「シェリ」「青い麦」「牝猫」など。
コント【Auguste Comte】
[1798〜1857]フランスの哲学者・社会学者。人間の知的発展は、神学的・形而上学的・実証的の三段階をたどるものとし、社会学の体系を樹立した。のち、宗教に傾き、人類教を唱えた。著「実証哲学講義...
コンドルセ【Marie-Jean-Antoine Nicolas de Caritat Condorcet】
[1743〜1794]フランスの数学者・思想家・政治家。1791年、立法議会の議員、公教育委員会議長となり、国民教育制度の構想を報告。ジロンド憲法草案作成に参加したが、のち逮捕され、獄中で死亡。...
コンラッド【Joseph Conrad】
[1857〜1924]英国の小説家。ポーランド生まれ。船員生活の体験の海洋小説のほか政治小説を発表。人間の倫理性の問題を追究した。作「ナーシサス号の黒人」「闇の奥」など。
ごみかわ‐じゅんぺい【五味川純平】
[1916〜1995]小説家。中国大連の生まれ。本名、栗田茂。自らの戦争体験にもとづいた長編小説「人間の条件」がベストセラーとなる。その後も戦争をテーマにした小説や評論を数多く残した。作「戦争と...
ゴルトン【Francis Galton】
[1822〜1911]英国の人類遺伝学者。医学を修めたが、いとこのC=ダーウィンの影響で遺伝現象に関心を持ち、人間能力が遺伝性であることを指摘。1883年、優生学を提唱し、その創始者となった。ゴ...
ゴーゴリ【Nikolay Vasil'evich Gogol'】
[1809〜1852]ロシアの小説家・劇作家。ロシア写実主義文学の創始者の一人。社会の退廃と人間の卑俗さを、鋭い風刺のうちに悲哀をこめて描いた。小説「外套」「鼻」「死せる魂」、戯曲「検察官」など。