きょくさんじん【曲山人】
[?〜1836ころ]江戸後期の人情本作者。江戸の人。本名、仙吉。別号、三文舎自楽・司馬山人など。下層町民の風俗・生活を活写し、「仮名文章娘節用(かなまじりむすめせつよう)」で、人情本流行をもたら...
きょ‐こん【許渾】
中国、唐の政治家・詩人。丹陽(江蘇省)の人。字(あざな)は仲晦(ちゅうかい)・用晦(ようかい)。監察御史・虞部(ぐぶ)員外郎・刺史などを歴任。登楼懐古の作が多く、特に七言律詩にすぐれた。生没年未詳。
ぎょ‐げんき【魚玄機】
[844ころ〜871ころ]中国、唐代末の女流詩人。長安の人。字(あざな)は蕙蘭(けいらん)・幼微。詩文の才能で有名になり、女道士となったが、召使いの女を殺して死刑になった。森鴎外の小説「魚玄機」...
く‐ゆう【瞿佑】
[1341〜1427]中国、明代の文人。字(あざな)は宗吉。号は存斎。銭塘(せんとう)(浙江(せっこう)省)の人。筆禍により陝西(せんせい)省に流されたが、許されて帰郷。怪異小説「剪灯(せんとう...
くろやなぎ‐しょうは【黒柳召波】
[1727〜1772]江戸中期の俳人。京都の人。別号、春泥舎。服部南郭に漢詩を学んだが、俳諧に転じ、蕪村の弟子となった。遺稿に「春泥句集」がある。
ぐ‐せいなん【虞世南】
[558〜638]中国、唐初の名臣・書家。余姚(よよう)(浙江(せっこう)省)の人。字(あざな)は伯施(はくし)。唐の太宗に重用された。楷書にすぐれ、欧陽詢(おうようじゅん)・褚遂良(ちょすいり...
けいか【恵果】
[746〜805]中国、唐代の僧。京兆府昭応(陝西(せんせい)省)の人。不空三蔵に従って密教を究め、日本では真言宗付法第七祖と仰がれる。空海はその門人。青竜寺和尚。
けいちゅう【契沖】
[1640〜1701]江戸前期の国学者・歌人。摂津の人。俗姓、下川。高野山で修行して阿闍梨(あじゃり)位を得る。晩年は大坂高津の円珠庵に隠棲。下河辺長流の業を継いで「万葉代匠記」を完成、国学発展...
げん‐う【厳羽】
中国、南宋の文人。邵武(しょうぶ)(福建省)の人。字(あざな)は儀卿(ぎけい)、号は滄浪(そうろう)。その著「滄浪詩話」は宋の詩話のうち唯一の体系的詩論書で、禅によって詩を論じ、特に盛唐詩を尊ん...
げん‐こうもん【元好問】
[1190〜1257]中国、金末・元初の詩人。太原(山西省)の人。字(あざな)は裕之。号、遺山。金代最高の詩人とされ、当時の詩を集めた「中州集」を編集。詩文集「元遺山先生集」。