しらす‐まさこ【白洲正子】
[1910〜1998]随筆家。東京の生まれ。次郎の妻。幼少より能を習い、当時は女人禁制とされていた能舞台に女性演者として初めて立った。「能面」「かくれ里」で読売文学賞を二度受賞。能のほか、古美術...
しらせ‐のぶ【白瀬矗】
[1861〜1946]探検家。陸軍中尉。秋田の生まれ。明治45年(1912)、日本人として初めて南極大陸に上陸、1月28日に南緯80度5分、西経156度37分の地点まで進んだが、南極点には達しな...
じく‐ほうらん【竺法蘭】
中国に初めて仏教を伝えたといわれるインドからの渡来僧。後漢の明帝の時、洛陽白馬寺に住し、四十二章経などを漢訳した。生没年未詳。
じょうちょう【定朝】
[?〜1057]平安中期の仏師。康尚の子。法成寺の造仏の功により、仏師として初めて法橋(ほっきょう)に叙せられ、のち法眼(ほうげん)にまで進んだ。その優美な様式は定朝様または和様とよばれ、長く日...
スノー【Edgar Parks Snow】
[1905〜1972]米国のジャーナリスト。中国問題の権威で、外国人記者として初めて中国共産党の本拠地延安に入り、その実態を世界に紹介した。著「中国の赤い星」など。
スミス【Adam Smith】
[1723〜1790]英国の経済学者。古典派経済学の創始者。スコットランドの生まれ。主著「国富論」は経済学を初めて科学的に体系づけた大著で、重商主義を批判して自由放任主義の経済を説き、経済学の原...
ソディー【Frederick Soddy】
[1877〜1956]英国の物理化学者。放射性元素の崩壊現象を研究し、同位体の存在を初めて主張。1921年、ノーベル化学賞受賞。著「放射能」「原子の説明」「科学と生命」など。
ソンツェン‐ガンポ【Sroṅ-btsan sgam-po】
[581?〜649]古代チベット王国(吐蕃(とばん))を建設した王。チベット高原の諸族を初めて統一して国家体制を確立。妃としたネパールの王女と唐の文成公主によって仏教が伝えられた。スロンツァン=...
タイラー【Edward Burnett Tylor】
[1832〜1917]英国の人類学者。初めて文化の概念を確立し、諸文化の比較研究を可能とした。また、宗教の起源をアニミズムであるとし、進化説を展開。人類学の父とよばれる。著「原始文化」「人類学」など。
たかばたけ‐もとゆき【高畠素之】
[1886〜1928]社会思想家。群馬の生まれ。堺利彦の売文社に入り、社会主義雑誌「新社会」の編集に参加。日本で初めて「資本論」を完訳。