にしかわ‐すけのぶ【西川祐信】
[1671〜1750]江戸中期の浮世絵師。京都の人。号、自得叟・文華堂など。西川派の祖。初め狩野派を学び、さらに大和絵画法を会得し、折衷した画風を確立。肉筆美人画を得意とした。また、絵本作家とし...
にじょう‐よしもと【二条良基】
[1320〜1388]南北朝時代の公卿・歌人・連歌師。初め後醍醐天皇に仕え、のち北朝の天皇に仕えた。和歌は頓阿(とんあ)に学び、連歌は救済(ぐさい)を師としてともに「菟玖波(つくば)集」を撰し、...
にちじ【日持】
[1250〜?]鎌倉後期の日蓮宗の僧。駿河の人。六老僧の一人。通称、蓮華阿闍梨(あじゃり)。初め比叡山に学び、のち、日蓮に師事。日蓮の没後、池上本門寺に日蓮像を造立。
ネロ【Nero Claudius Caesar】
[37〜68]ローマ皇帝。在位54〜68。初め哲学者セネカらの補佐によって善政を行ったが、のちに残忍な性格をあらわし、義弟・母・皇后を次々に殺害。ローマ市大火の罪をキリスト教徒に負わせて大虐殺を...
のういん【能因】
[988〜?]平安中期の歌人。俗名、橘永愷(たちばなのながやす)。藤原長能(ふじわらのながよし)に和歌を学ぶ。初め文章生(もんじょうしょう)となったが、のち出家。高貴の人の邸に出入りし、専門歌人...
はくうん‐えぎょう【白雲慧暁】
[1223〜1298]鎌倉中期の臨済宗の僧。讃岐(さぬき)の人。勅諡号(ちょくしごう)、仏照禅師。初め比叡山に学び、のち泉涌寺で戒律を学ぶ。文永3年(1266)渡宋、帰国後、東福寺4世を継いだ。
はせがわ‐とうはく【長谷川等伯】
[1539〜1610]桃山時代の画家。能登の人。名は又四郎、のち帯刀(たてわき)。初め信春と号して仏画を描いたが、のち京都に出て諸派の画法を学び、名も等伯と改め、日本独自の水墨画様式を確立。また...
はなぶさ‐いっちょう【英一蝶】
[1652〜1724]江戸前・中期の画家。京都の人。英派の祖。初名は多賀朝湖。幕府の怒りに触れて三宅島に流され、赦免後、英一蝶と改名。初め狩野派の門に入ったが、のち風俗画に転じ、軽妙洒脱な画風を...
ハビアン【Fabian】
[1565〜1620?]安土桃山・江戸初期の日本人イエズス会士で、「天草本平家物語」の編者。山城の人とも、加賀の人ともいう。初め禅寺に入り、恵俊と称した。改宗後、キリシタン教義書「妙貞問答」を著...
ハルトマン【Nicolai Hartmann】
[1882〜1950]ドイツの哲学者。初め新カント学派に属して認識論を研究したが、フッサールの現象学の影響を受けて存在論を哲学の中心と考えるようになり、独自の批判的存在論を提唱した。著「認識の形...