おおえまる【大江丸】
[1722〜1805]江戸後期の俳人。大坂の人。本名、安井政胤(やすいまさたね)。飛脚問屋を営む。大島蓼太(おおしまりょうた)に師事し、市井の人事句を得意とした。句文集に「俳懺悔」「俳諧袋」など...
おおしま‐りょうた【大島蓼太】
[1718〜1787]江戸中期の俳人。本名は吉川陽喬。信濃の人。別号、雪中庵。桜井吏登(さくらいりとう)に師事。江戸俳壇の実力者で、芭蕉への復帰を唱え、東西に吟行し、門人の数三千といわれた。編著...
おおすが‐おつじ【大須賀乙字】
[1881〜1920]俳人。福島の生まれ。本名、績(いさお)。明治41年(1908)「アカネ」誌上に俳論を発表し、新傾向俳句運動の口火を切り、のち「俳壇復古論」を唱えた。著「乙字句集」「乙字俳論...
おつに【乙二】
[1756〜1823]江戸後期の俳人。陸前白石の人。本名、岩間清雄。別号、松窓。権大僧都。重厚で独自な俳風を確立。「乙二七部集」「松窓乙二発句集」などの編著がある。
かっ‐こう【葛洪】
[283ころ〜343ころ]中国、東晋の道士。丹陽・句容(江蘇省)の人。字(あざな)は稚川(ちせん)。号、抱朴子(ほうぼくし)。神仙術の研究・著述に専念。広東省の羅浮山(らふさん)中に丹を練って世...
かとう‐しゅうそん【加藤楸邨】
[1905〜1993]俳人。東京の生まれ。本名、健雄(たけお)。生活に密着した人間臭の濃い句風で知られ、人間探究派ともよばれた。俳誌「寒雷」を主宰。句集「寒雷」「まぼろしの鹿」など。
カミングズ【Edward Estlin Cummings】
[1894〜1962]米国の詩人。小文字のみの使用、句読点の省略、語の唐突な並置など、実験的な作風で知られる。詩集「チューリップと煙突」、小説「巨大な部屋」など。
かも‐の‐すえたか【加茂季鷹】
[1754〜1841]江戸後期の国学者・歌人。京都の人。本姓は山本。号、雲錦。上賀茂神社の神官。著「万葉集類句」など。
からい‐せんりゅう【柄井川柳】
[1718〜1790]江戸中期の前句付け点者。江戸の人。名は正通。通称、八右衛門。別号、無名庵。その選句を川柳点とよび、付句が独立して川柳とよばれるに至った。宝暦7年(1757)、「万句合(まん...
かわい‐そら【河合曽良】
[1649〜1710]江戸前期の俳人。信濃の人。旧姓、岩波。芭蕉の弟子で、「奥の細道」の旅に随行、その時の日記を残した。句集に「雪まろげ」がある。