かわじ‐としあきら【川路聖謨】
[1801〜1868]江戸末期の幕臣。豊後(ぶんご)の人。奈良奉行・大坂町奉行を経て、勘定奉行兼海防掛(かいぼうがかり)・外国奉行などを歴任し、日露和親条約に調印。江戸開城の直前に自殺。
かんばやし‐あかつき【上林暁】
[1902〜1980]小説家。高知の生まれ。本名、徳広巌城(とくひろいわき)。私小説作家として「聖ヨハネ病院にて」などの病妻物をはじめ、すぐれた短編小説を残す。他に「白い屋形船」など。
きくち‐ゆうほう【菊池幽芳】
[1870〜1947]小説家・新聞記者。茨城の生まれ。本名、清。大阪毎日新聞社に勤めるかたわら、新聞小説を連載。家庭小説の先駆をなした。小説「己が罪」「乳姉妹」など。
きざき‐さとこ【木崎さと子】
[1939〜 ]小説家。満州の生まれ。本名、原田正子。フランス、アメリカに十数年滞在。帰国後創作を始め、「青桐」で芥川賞受賞。他に「裸足」「沈める寺」「緋の城」など。
きせん【喜撰】
平安初期の歌人。六歌仙の一人。山城の人。古今集に「わが庵(いほ)は都のたつみしかぞ住む世を宇治山と人は言ふなり」の一首がある。歌学書「喜撰式」の著者と伝えられる。生没年未詳。 歌舞伎舞踊。清...
きたばたけ‐ちかふさ【北畠親房】
[1293〜1354]南北朝時代の公卿・武将。後醍醐天皇の皇子世良(ときなが)親王の養育にあたったが、その死によって出家。宗玄、のち、覚空と号した。建武の中興により、再び出仕。顕家とともに義良(...
きたばたけ‐とものり【北畠具教】
[1528〜1576]戦国時代の武将。伊勢国司。織田信長に居城大河内城を攻められ敗北。信長の次男信雄(のぶかつ)を自身の子である具房の養嗣子として家督を譲るが、のち、信長らに謀られて自刃。
ぎ‐ちょう【魏徴】
[580〜643]中国、唐初の政治家・学者。曲城(山東省)の人。字(あざな)は玄成。太宗に召し出され、節を曲げぬ直言で知られる。「隋書(ずいしょ)」「群書治要」などの編纂(へんさん)にも功があった。
くまがい‐たつや【熊谷達也】
[1958〜 ]小説家。宮城の生まれ。北海道・東北の厳しい風土や狩猟文化、民話に題材をとった作品を執筆する。「邂逅(かいこう)の森」で直木賞受賞。他に「ウエンカムイの爪」「漂泊の牙(きば)」「マ...
さかのうえ‐の‐これのり【坂上是則】
平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。坂上田村麻呂の4代の孫。望城(もちき)の父。家集に「是則集」がある。生没年未詳。