キャザー【Willa Sibert Cather】
[1873〜1947]米国の女流小説家。地方の自然を背景に開拓者の生活を描いた。代表作「おお、開拓者よ!」「私のアントニーア」など。
きやま‐しょうへい【木山捷平】
[1904〜1968]小説家・詩人。岡山の生まれ。詩人として出発したのち、昭和8年(1933)、太宰治らと「海豹(かいひょう)」を創刊。庶民性に徹した私小説で知られる。「大陸の細道」で芸術選奨。...
きゅう‐えいかん【邱永漢】
[1924〜2012]小説家・経済評論家・経営コンサルタント。台湾の生まれ。本姓、丘。台湾独立運動に参加した後香港に亡命し、日本との貿易で財をなす。昭和29年(1954)日本に移住し、小説「香港...
きょうごく‐なつひこ【京極夏彦】
[1963〜 ]小説家。北海道の生まれ。本名、大江勝彦。妖怪・民俗学の知識を生かした幻想的な長編ミステリーを数多く手がけ、幅広い読者層を獲得する。「後巷説(のちのこうせつ)百物語」で直木賞受賞。...
きよおか‐たかゆき【清岡卓行】
[1922〜2006]小説家・詩人。中国大連の生まれ。大連を追想した「アカシヤの大連」で芥川賞受賞。他に小説「海の瞳」「マロニエの花が言った」、詩集「日常」「パリの五月に」など。芸術院会員。
きりの‐なつお【桐野夏生】
[1951〜 ]小説家。石川の生まれ。犯罪に走る女性の心理などをリアリティーあふれる手法で描く。「柔らかな頰」で直木賞受賞。他に「OUT」「グロテスク」「魂萌(たまも)え!」など。
キングズリー【Charles Kingsley】
[1819〜1875]英国の宗教家・小説家。キリスト教社会主義を唱えた。小説「オールトン‐ロック」「酵母」、童話「水の子ら」など。
ギェレルプ【Karl Gjellerup】
[1857〜1919]デンマークの小説家。無神論的ヒューマニズムに立って、思想的作品を残した。1917年、ノーベル文学賞受賞。作「一理想主義者」「ゲルマン族の弟子」など。
ギッシング【George Robert Gissing】
[1857〜1903]英国の小説家。貧窮と放浪の体験に基づく写実的作品を書いた。小説「新三文文士街」、自伝的随筆「ヘンリー=ライクロフトの私記」、評論「ディケンズ論」など。
ギャスケル【Elizabeth Cleghorn Gaskell】
[1810〜1865]英国の女流小説家。人道主義的な立場から、社会問題や世相をユーモアを交えて描いた。作「メアリー=バートン」「クランフォード」など。