ごとう‐ちゅうがい【後藤宙外】
[1867〜1938]小説家・評論家。秋田の生まれ。本名、寅之助。「新小説」を編集し、反自然主義の立場に立つ。小説「ありのすさび」「闇のうつつ」、回想録「明治文壇回顧録」など。
ごとう‐めいせい【後藤明生】
[1932〜1999]小説家。朝鮮の生まれ。本名、明正(あきまさ)。出版社勤務のかたわら作品を発表。「内向の世代」の作家の一人。「首塚の上のアドバルーン」で芸術選奨受賞。他に「夢かたり」「吉野大...
ゴビノー【Joseph-Arthur de Gobineau】
[1816〜1882]フランスの外交官・小説家・思想家。古代アーリア人の優秀性を唱えた「人種不平等論」はナチズムなどに利用された。他に小説「レ‐プレイアード」など。
ごみかわ‐じゅんぺい【五味川純平】
[1916〜1995]小説家。中国大連の生まれ。本名、栗田茂。自らの戦争体験にもとづいた長編小説「人間の条件」がベストセラーとなる。その後も戦争をテーマにした小説や評論を数多く残した。作「戦争と...
ごみ‐やすすけ【五味康祐】
[1921〜1980]小説家。大阪の生まれ。「喪神(そうしん)」で芥川賞受賞。「柳生武芸帳」などで剣豪小説ブームを起こした。他に「二人の武蔵」「一刀斎は背番号6」など。
ゴルバートフ【Boris Leont'evich Gorbatov】
[1908〜1954]ソ連の小説家。第二次大戦下、ソ連民衆の対独抵抗運動を描いた「不屈の人々」が代表作。
ゴンクール【Goncourt】
(Edmond Huot de 〜)[1822〜1896]フランスの小説家。
の兄。弟とともに「ジェルミニー・ラセルトゥー」など、自然主義の小説を合作。また、日本の浮世絵の研究・紹介にも努めた...
ゴンチャロフ【Ivan Aleksandrovich Goncharov】
[1812〜1891]ロシアの小説家。人物の性格描写にすぐれた、克明なリアリズムが特色。1853年、プチャーチン提督に従って長崎に来航。小説「オブローモフ」、旅行記「フリゲート艦パルラダ号」など。
ゴーゴリ【Nikolay Vasil'evich Gogol'】
[1809〜1852]ロシアの小説家・劇作家。ロシア写実主義文学の創始者の一人。社会の退廃と人間の卑俗さを、鋭い風刺のうちに悲哀をこめて描いた。小説「外套」「鼻」「死せる魂」、戯曲「検察官」など。
ゴーチエ【Théophile Gautier】
[1811〜1872]フランスの詩人・小説家。ロマン派の文人として活躍、のち「芸術のための芸術」を唱え、高踏派の先駆者となった。詩集「七宝螺鈿集(しっぽうらでんしゅう)」、小説「モーパン嬢」など...