くびきり‐あさえもん【首斬浅右衛門】
江戸時代、将軍家の刀剣の試し斬りと処刑の執刀を世襲して行った山田浅右衛門の通称。
くまざわ‐ばんざん【熊沢蕃山】
[1619〜1691]江戸前期の儒学者。山城の人。名は伯継。字(あざな)は了介(りょうかい)。別号、息游軒。中江藤樹に陽明学を学び、岡山藩主池田光政に仕えた。晩年、政治批判で幕府に疎まれ、幽囚中...
くりもと‐じょうん【栗本鋤雲】
[1822〜1897]旧幕臣・新聞記者。江戸の人。名は鯤(こん)。別号、匏庵(ほうあん)。外国奉行として幕末外交に活躍。のち、郵便報知新聞の編集主任。著「匏庵遺稿」。
くりやま‐せんぽう【栗山潜鋒】
[1671〜1706]江戸中期の儒学者。山城の人。名は愿。山崎闇斎の門下。徳川光圀に招かれ、「大日本史」の編纂に従事。著「保建大記」「倭史後編」など。
くりやま‐だいぜん【栗山大膳】
[1591〜1652]江戸前期の筑前福岡藩の家老。名は利章。藩主黒田忠之の行状をいさめたが聞き入れられず、幕府に出訴。黒田騒動の主人公として、講談・芝居などに脚色されている。
くるしま‐よしひろ【久留島義太】
[1690ころ〜1758]江戸中期の数学者。備中(びっちゅう)の人。本姓は村上。通称、喜内(きない)。独学で和算を学び、行列式の展開や円理などを研究した。
くれ‐しゅうぞう【呉秀三】
[1865〜1932]精神医学者・医史学者。江戸の生まれ。巣鴨病院(のちの松沢病院)院長。ウィーンに留学し、日本にクレペリンの説を移入。精神障害患者の保護、知的障害者の教育の先駆者。医学史研究、...
くろかわ‐はるむら【黒川春村】
[1799〜1867]江戸後期の国学者。江戸の人。通称次郎左衛門。号、薄斎。初め狂歌を学び、のち国学に入り、考証に長じた。著「墨水雑鈔(ぼくすいざっしょう)」「音韻考証」など。
くろこま‐の‐かつぞう【黒駒勝蔵】
[1832〜1871]江戸末期の侠客(きょうかく)。甲斐(かい)国黒駒(山梨県笛吹(ふえふき)市)の人。駿河の清水次郎長と抗争を繰り返した。
くろさわ‐おきなまろ【黒沢翁満】
[1795〜1859]江戸後期の国学者。伊勢の人。名は重礼。号、葎居(むぐらい)。桑名城主松平氏の家臣。本居宣長(もとおりのりなが)の門弟。著「言霊指南(ことだまのしるべ)」「葎居集」など。