もりむら‐せいいち【森村誠一】
[1933〜2023]推理作家。埼玉の生まれ。ホテル勤務ののち、ホテルを舞台とした「高層の死角」で江戸川乱歩賞を受賞。「腐蝕(ふしょく)の構造」「人間の証明」のほか、七三一部隊をあつかったノンフ...
もりやま‐みやこ【森山京】
[1929〜2018]児童文学作家。東京の生まれ。コピーライターを経て作家となる。「まねやのオイラ旅ねこ道中」で平成8年度(1996)野間児童文芸賞受賞。動物を擬人化した物語に定評があり、他に「...
モンターレ【Eugenio Montale】
[1896〜1981]イタリアの詩人。エルメティズモの代表者の一人で、戦後イタリア詩の中心的詩人として活躍。批評も書き、小説家ズベーボを見出したことでも知られる。1975年ノーベル文学賞受賞。詩...
モンテーニュ【Michel Eyquem de Montaigne】
[1533〜1592]フランスの思想家。豊富な知識と深い人間性省察に基づく主著「随想録」は、モラリスト文学の先駆として後世に大きな影響を与えた。
もんのう【文雄】
[1700〜1763]江戸中期の浄土宗の学僧。丹波の人。俗姓、中西。音韻学・天文学に通じた。著「磨光韻鏡」「三音正譌」「和字大観抄」。ぶんゆう。
モーリアック【François Mauriac】
[1885〜1970]フランスの小説家。カトリックの立場から、心理小説の手法で人間性の内に潜む罪の問題を描いた。1952年ノーベル文学賞受賞。作「愛の砂漠」「テレーズ=デスケルー」「蝮(まむし)...
モーロア【André Maurois】
[1885〜1967]フランスの小説家・批評家。本名、エミール=エルゾーグ(Émile Herzog)。伝記文学・心理小説・歴史など、広範な分野で活躍した。伝記「バイロン伝」「ジョルジュ=サンド...
ヤウス【Hans Robert Jauss】
[1921〜1997]ドイツの文学理論家。コンスタンツ学派の代表的理論家。文学作品において、読者の解釈を重視する「受容美学」を提唱。著「美的経験と文学的解釈学」「挑発としての文学史」など。
ヤコブセン【Jens Peter Jacobsen】
[1847〜1885]デンマークの小説家。同国における無神論的自然主義文学の代表者。作「マリー=グルッベ夫人」「ニールス=リーネ」。
やしろ‐せいいち【矢代静一】
[1927〜1998]劇作家。東京の生まれ。文学座に入り、のち劇団NLT結成に参加。浮世絵師三部作「写楽考」「北斎漫画」「淫乱斎英泉」で芸術選奨。他の作品に「壁画」「夜明けに消えた」など。