マリノフスキー【Bronislaw Kasper Malinowski】
[1884〜1942]英国の文化人類学者。ポーランド生まれ。南太平洋トロブリアンド諸島での参与観察によって画期的な民族誌を著す。文化を統合体としてとらえ、機能主義の方向を開いた。著「西太平洋の遠...
マリーノ【Giambattista Marino】
[1569〜1625]イタリアの詩人。その奇想的、感覚的詩風はマリニズモとよばれ、17世紀イタリアのバロック文学を方向づけた。長編叙事詩「アドーネ」など。
まるやま‐おうきょ【円山応挙】
[1733〜1795]江戸中期の画家。円山派の祖。丹波の人。通称、主水(もんど)。初め石田幽汀に狩野派を学ぶ。のち眼鏡絵(めがねえ)の制作などを通して西洋画の透視図法を学ぶ一方で中国の写生画を研...
マレービチ【Kazimir Severinovich Malevich】
[1878〜1935]ソ連の画家。シュプレマティスム(絶対主義)を提唱し、幾何学的な形態のみによって画面を構成。作「黒い正方形」「白の中の白」など。マレービッチ。
マン‐レイ【Man Ray】
[1890〜1976]米国の写真家・美術家。ダダイスムの運動に参加。ソラリゼーションなどの写真技法を案出する一方、映画・オブジェなどでも多くの実験的作品を発表した。
みしま‐みちつね【三島通庸】
[1835〜1888]内務官僚。薩摩(さつま)の生まれ。福島県令・栃木県令に在任中、地方開発を強行して、福島事件・加波山(かばさん)事件を起こし、自由党員を弾圧。のち、警視総監となり、保安条例を...
ミストラル【Frédéric Mistral】
[1830〜1914]フランスの詩人。生地プロバンス地方の言語と文学の復興・刷新に貢献。1904年ノーベル文学賞受賞。叙事詩「ミレイユ」、近代プロバンス語辞典「フェリブリージュ宝典」など。
みぞぐち‐けんじ【溝口健二】
[1898〜1956]映画監督。東京の生まれ。虐げられた女性の生き方を、独特のリアリズムの手法で描いた。作「浪華悲歌(なにわエレジー)」「祇園の姉妹(きょうだい)」「西鶴一代女」「雨月物語」「近...
みつくり‐げんぽ【箕作阮甫】
[1799〜1863]江戸末期の蘭医。美作(みまさか)の人。名は虔儒(けんじゅ)。江戸で宇田川榛斎に蘭学を学び、幕府の天文方翻訳掛、のち蕃書調所(ばんしょしらべしょ)教授となった。種痘所の開設に...
みなかた‐くまぐす【南方熊楠】
[1867〜1941]生物学者・民俗学者。和歌山の生まれ。米国・英国に渡り、独学で動植物を研究し、各国語に精通。大英博物館に勤務し、論文などを執筆。帰国後は田辺市で粘菌の採集や民俗学の研究に没頭...