なつめ‐そうせき【夏目漱石】
[1867〜1916]小説家・英文学者。江戸の生まれ。本名、金之助。英国留学後、教職を辞して朝日新聞の専属作家となった。自然主義に対立し、心理的手法で近代人の孤独やエゴイズムを追求、晩年は「則...
にしかわ‐じょけん【西川如見】
[1648〜1724]江戸中期の天文・地理学者。長崎の人。名は忠英。号、求林斎(ぐりんさい)。宋学・天文暦算を学び、儒教的自然観をとりつつ実証主義的見地を展開した。晩年、徳川吉宗に仕えた。著「華...
のざわ‐ぼんちょう【野沢凡兆】
[?〜1714]江戸中期の俳人。金沢の人。姓は宮城・宮部などの諸説がある。名は允昌か。京都で医師を業とした。芭蕉晩年の門人で、「猿蓑」編者の一人。
はなわ‐ほきいち【塙保己一】
[1746〜1821]江戸後期の国学者。武蔵の人。幼名、寅之助。号、温故堂。7歳で失明。のち、江戸に出て賀茂真淵(かものまぶち)らに学び、抜群の記憶力により和漢の学に通暁。幕府の保護下に和学講談...
はまお‐しろう【浜尾四郎】
[1896〜1935]小説家。東京の生まれ。加藤弘之の孫。古川緑波の兄。検事や弁護士として活躍の後、作家に転身。「殺人鬼」などの本格推理小説を発表した。晩年は貴族院議員。
はら‐かずお【原一男】
[1945〜 ]映画監督。山口の生まれ。本姓、小林。異色のドキュメンタリー映画で国内外から評価を受ける。代表作「さようならCP(シーピー)」「極私的エロス・恋歌1974」「ゆきゆきて、神軍」、晩...
はん‐せいだい【范成大】
[1126〜1193]中国、南宋の詩人。呉郡(江蘇省)の人。字(あざな)は致能。号、石湖居士。晩年の「四時田園雑興」60首は、江戸時代によく読まれた。南宋四大家の一人。紀行文「呉船録」など。
ハーベー【William Harvey】
[1578〜1657]英国の医師。動物の解剖や実験を行い、血液循環の理論を解明して、近代生理学の基盤を築いた。晩年は胎生学を研究し、動物は卵から発生すると主張。
ばいさ‐おう【売茶翁】
[1675〜1763]江戸中期の黄檗(おうばく)宗の僧。肥前の人。俗名、柴山元昭。万福寺で修行。京都東山で売茶業を営みながら生涯を送った。煎茶道を広めたとされる。晩年は僧をやめ、高遊外(こうゆう...
バーグマン【Ingrid Bergman】
[1915〜1982]スウェーデン生まれの女優。「カサブランカ」でハリウッドにおけるトップスターの地位を確立。晩年に至るまで、映画・演劇で第一線にあった。出演作はほかに「ガス灯」「秋のソナタ」など。