おおにし‐りょうけい【大西良慶】
[1875〜1983]宗教家。奈良の生まれ。興福寺住職を経て法相宗管長、のち、清水寺貫主を兼務。日本宗教者平和会議の会長を務めるなど、平和運動にも貢献。著「菜根譚百則」など。
おぐら‐きんのすけ【小倉金之助】
[1885〜1962]数学者。山形の生まれ。「数学教育の根本問題」を著し、日本数学教育の改善に尽力。日本科学史学会会長。著「数学史研究」など。
おだぎり‐ひでお【小田切秀雄】
[1916〜2000]文芸評論家。東京の生まれ。昭和16年(1941)「万葉の伝統」刊行。戦後、雑誌「近代文学」創刊に参加。著書に「民主主義文学論」「頽廃(たいはい)の根源について」「私の見た昭...
かいか‐てんのう【開化天皇】
記紀で、第9代の天皇。孝元天皇の第2皇子。名は稚日本根子彦大日日尊(わかやまとねこひこおおひひのみこと)。皇居は大和春日率川宮(いさかわのみや)。
かくばん【覚鑁】
[1095〜1144]平安後期の真言宗の僧。肥前の人。新義真言宗の開祖。また、伝法院流の祖。諡号(しごう)は興教大師。高野山に大伝法院・密厳院などを建立し、金剛峰寺とともに座主を兼ねたが、一山の...
たわら‐くにいち【俵国一】
[1872〜1958]金属学者。島根の生まれ。ドイツに留学後、日本の金属組織学を確立。また、砂鉄精練法などの技術史的研究でも活躍。文化勲章受章。
ちん‐しゅんしん【陳舜臣】
[1924〜2015]小説家。兵庫の生まれ。中国史を扱った小説を多く執筆し、日本人の中国への理解の深化に大きく貢献した。「青玉獅子香炉(せいぎょくししこうろ)」で直木賞受賞。他に「枯草の根」「孔...
つるみ‐かずこ【鶴見和子】
[1918〜2006]社会学者。東京の生まれ。昭和21年(1946)、弟の鶴見俊輔らと「思想の科学」を創刊。柳田国男・南方熊楠・折口信夫らの研究から、比較社会学理論を確立。地域の独自性に根ざした...
もりしげ‐ひさや【森繁久弥】
[1913〜2009]俳優。大阪の生まれ。NHKアナウンサーや軽演劇を経て映画界に進出。「社長」シリーズや「次郎長三国志」シリーズ、「夫婦善哉(めおとぜんざい)」など、数々のヒット作に出演した。...
やまぐち‐せいそん【山口青邨】
[1892〜1988]俳人。岩手の生まれ。本名、吉郎。高浜虚子に師事。「夏草」を主宰。写生に根ざした清純・高雅な句風で知られた。句集「雑草園」「露団々」など。