アルゲダス【José María Arguedas】
[1911〜1969]ペルーの作家・文化人類学者。幼少期をケチュア系先住民と暮らし、長じて先住民復権運動を推進した。インディオの言語や視点を小説に反映させインディヘニスモ文学の新しい地平をひらい...
ウェルズ【Herbert George Wells】
[1866〜1946]英国の小説家・評論家。進化論・社会主義の観点に基づく社会小説、文明批評を発表。またサイエンスフィクション(空想科学小説)の祖として有名。著「世界文化史大系」、小説「宇宙戦争...
うの‐こうじ【宇野浩二】
[1891〜1961]小説家。福岡の生まれ。本名、格次郎。私小説風の作品が多く、初期は軽妙饒舌(じょうぜつ)な文体であったが、後年、読点を多用した余韻のある文体に転じた。小説「蔵の中」「子を貸し...
かすが‐まさじ【春日政治】
[1878〜1962]国語学者。長野の生まれ。奈良女高師・九大教授。平安初期の古経典を研究、訓点語学の基礎を築く。「西大寺本金光明最勝王経古点の国語学的研究」で学士院賞。他に「仮名発達史序説」など。
カミングズ【Edward Estlin Cummings】
[1894〜1962]米国の詩人。小文字のみの使用、句読点の省略、語の唐突な並置など、実験的な作風で知られる。詩集「チューリップと煙突」、小説「巨大な部屋」など。
からい‐せんりゅう【柄井川柳】
[1718〜1790]江戸中期の前句付け点者。江戸の人。名は正通。通称、八右衛門。別号、無名庵。その選句を川柳点とよび、付句が独立して川柳とよばれるに至った。宝暦7年(1757)、「万句合(まん...
キンディー【al-Kindī】
[800ころ〜870ころ]イスラム哲学者。アラブ人。ギリシャ哲学を移入し、数学・天文学・医学など諸学にも広く通じた。著「知性論」は、のちのイスラム哲学の出発点となった。
くにとも‐とうべえ【国友藤兵衛】
[1778〜1840]江戸後期の科学者・鉄砲鍛冶(てっぽうかじ)。近江(おうみ)の人。名は重恭。号、一貫斎。家は代々、幕府の御用鉄砲鍛冶職。自製の天体望遠鏡で太陽の黒点を観測。また、空気銃・ポン...
クワイン【Willard van Orman Quine】
[1908〜2000]米国の論理学者・哲学者。ハーバード大教授。論理実証主義を批判し、記号論理学の分野に大きな功績を残す。また、分析哲学では独自の世界を構築した。著「論理的観点から」「ことばと対...
けいあん‐げんじゅ【桂庵玄樹】
[1427〜1508]室町後期の臨済宗の僧。長門(ながと)の人。別号、島陰。明に渡り、在明7年ののち帰国。薩摩(さつま)の島津忠昌の帰依を受けて桂樹庵を開き、「大学章句」など朱熹の新注による四書...