とうかい‐さんし【東海散士】
[1853〜1922]小説家・政治家。安房(あわ)の生まれ。本名、柴四朗。もと会津藩士。のち衆議院議員。政治小説「佳人之奇遇」で知られる。
とうぎ‐てってき【東儀鉄笛】
[1869〜1925]俳優・音楽家。京都の生まれ。本名、季治(すえはる)。雅楽の家に生まれて洋楽も学ぶ。文芸協会の創立に参加し、俳優として活躍。早稲田大学校歌「都の西北」の作曲者。
とうごう‐しげのり【東郷茂徳】
[1882〜1950]外交官。鹿児島の生まれ。東条内閣の外相兼拓務相、鈴木内閣の外相兼大東亜相として、太平洋戦争の開戦と終戦をめぐる外交交渉にあたった。敗戦後、A級戦犯として禁錮20年の判決を受...
とうごう‐せいじ【東郷青児】
[1897〜1978]洋画家。鹿児島の生まれ。本名、鉄春。未来派風の「パラソルさせる女」を第3回二科展に初出品し、二科賞を受賞。のち、二科会の中心的存在となり、会長を務める。甘美な色調と装飾性を...
とうごう‐へいはちろう【東郷平八郎】
[1848〜1934]軍人。海軍大将・元帥。鹿児島の生まれ。日露戦争では連合艦隊司令長官となり、日本海海戦でバルチック艦隊を全滅させた。のち、軍令部長・東宮御学問所総裁を歴任。
とうじょう‐ひでき【東条英機】
[1884〜1948]軍人・政治家。陸軍大将。東京の生まれ。関東軍参謀長・陸相を経て、昭和16年(1941)首相。内相・陸相を兼任し、太平洋戦争開戦の最高責任者となったが、戦況不利となった同19...
とうじょう‐みさお【東条操】
[1884〜1966]国語学者。東京の生まれ。日本の方言学の基礎を築いた。編著「方言と方言学」「全国方言辞典」など。
とうどう‐しづこ【藤堂志津子】
[1949〜 ]小説家。北海道の生まれ。本名、熊谷政江。都会的な恋愛小説、特に中年女性の心理をえぐった作品で、同年輩の女性を中心に多くの読者を得る。「熟れてゆく夏」で直木賞受賞。他に「マドンナの...
とうのべ‐かおる【東野辺薫】
[1902〜1962]小説家。福島の生まれ。本名、野辺慎一。郷里で中学校・高校の教師を務める。福島県文学会会長。「和紙」で芥川賞受賞。他に「国土」「栄雅堂」など。
とうはた‐せいいち【東畑精一】
[1899〜1983]農業経済学者。三重の生まれ。東大教授。日本の資本主義や農業問題を研究。第二次大戦後は農業総合研究所所長・アジア経済研究所所長などを歴任。文化勲章受章。著「日本農業の展開過程...