かわたけ‐しんしち【河竹新七】
歌舞伎脚本作者。 (初世)[1746〜1795]幼名、竹三郎。俳号、能進。江戸で活躍し、浄瑠璃・世話物に長じた。作「垣衣恋写絵(しのぶぐさこいのうつしえ)」など。
(2世)河竹黙阿弥の前名。...
かわなべ‐きょうさい【河鍋暁斎】
[1831〜1889]幕末・明治前期の日本画家。下総(しもうさ)の人。号、洞郁・狂斎など。狩野派と浮世絵を学び、両者を取り入れた鋭い写実と特異な画風に特色を示した。
かわはら‐けいが【川原慶賀】
[1786〜?]江戸後期の洋風画家。長崎の人。通称、登与助。長崎出島の出入り絵師となり、シーボルトの依頼で動植物や風俗の写生画を描く。シーボルト事件に連座、江戸・長崎追放となる。
カンディンスキー【Wassily Kandinsky】
[1866〜1944]ロシア生まれの画家。表現主義を経て抽象絵画の創始者の一人となる。モスクワやワイマールのバウハウスで教鞭(きょうべん)を執り、晩年はフランスに帰化。
きくち‐けいげつ【菊池契月】
[1879〜1955]日本画家。長野の生まれ。旧姓は細野、本名、完爾。児玉果亭に学び、京都に出て菊池芳文に師事。円山・四条派の写生風に大和絵の手法を加えた古典的風趣の歴史人物画を描き、初期文展以...
きしだ‐りゅうせい【岸田劉生】
[1891〜1929]洋画家。東京の生まれ。吟香の子。白馬会洋画研究所で学び、のちフュウザン会を結成。北方ルネサンス特にデューラーの影響を受けて細密な写実描写に転じ、草土社を創立。晩年は宋元画・...
きたお‐まさよし【北尾政美】
[1764〜1824]江戸後期の浮世絵師。江戸の人。名は紹真(つぐざね)。のち鍬形蕙斎(くわがたけいさい)の名で聞こえた。北尾重政の門下で、黄表紙などの挿絵を描く一方、美人画・武者絵を発表。のち...
きたがわ‐うたまろ【喜多川歌麿】
[1753〜1806]江戸後期の浮世絵師。喜多川派の祖。本姓、北川。初めの号は豊章。独自の美人画、特に大首絵(おおくびえ)を創案、女性の官能的な美を描き出した。狂歌絵本・肉筆画も制作。
きたがわ‐たみじ【北川民次】
[1894〜1989]洋画家。静岡の生まれ。渡米したのちメキシコに渡りシケイロスらと交遊。メキシコ絵画の影響を受けた、力強い作風が特徴。作品に「タスコの祭日」「哺育」など。
キーファー【Anselm Kiefer】
[1945〜 ]ドイツの画家。ドイツの歴史、ナチズムなどを主題に、下地に藁(わら)や衣服を貼った巨大な絵画やオブジェなど、現代社会への批判・告発を表現した作品で知られる。