おう‐がん【皇侃】
[488〜545]中国、南北朝時代、梁(りょう)の学者。呉郡(江蘇省)の人。武帝に仕え、国子助教となる。経書の古注釈を集め、多くの義疏(ぎそ)を残した。著「礼講義疏」「論語義疏」など。こうかん。
きたやま‐どの【北山殿】
京都北山にあった足利義満(あしかがよしみつ)の別荘。義満の死後、鹿苑寺(ろくおんじ)(金閣寺)となった。北山第(きたやまてい)。 足利義満の異称。
しずか‐ごぜん【静御前】
源義経の側室。母は磯禅師。もと白拍子。義経の京都退去に従ったが吉野山中で別れ、捕らえられた。鎌倉鶴岡八幡宮で、義経を恋う「しずやしず」の歌を舞って人々を感動させた。静(しずか)。生没年未詳。
たけもと‐ぎだゆう【竹本義太夫】
(初世)[1651〜1714]浄瑠璃の太夫。義太夫節の始祖。大坂の人。本名、五郎兵衛。初め清水(きよみず)理兵衛に播磨(はりま)節を学んで清水理太夫と名のったが、貞享元年(1684)大坂に竹本...
ともえ‐ごぜん【巴御前】
源義仲の側室。武勇をもって知られ、常に義仲に従ってしばしば戦功をたてた。義仲戦死後、尼となり越後の友松に移り住んだと伝えられる。生没年未詳。鞆絵御前。
ねもと‐つうめい【根本通明】
[1822〜1906]幕末・明治の漢学者。出羽の人。号、羽嶽・健斎。名は「みちあき」とも。秋田藩校で教え、維新後は東大教授。考証学・易学に精通した。著「周易復古筮法」「論語講義」「老子講義」など。
はたけやま‐まさなが【畠山政長】
[1442〜1493]室町中期の武将。幕府の管領(かんれい)。畠山持国の養子となったが、持国に実子義就(よしなり)が生まれたので追放された。のち、家督をめぐって義就と抗争を続け、応仁の乱の一因を...
はやし‐ふぼう【林不忘】
[1900〜1935]小説家。新潟の生まれ。本名、長谷川海太郎。谷譲次・牧逸馬(まきいつま)の筆名でも作品を発表。時代小説「丹下左膳(たんげさぜん)」のほか、谷譲次名義の「テキサス無宿」、牧逸馬...
はんだ‐よしゆき【半田義之】
[1911〜1970]小説家。神奈川の生まれ。国鉄に勤めたのち、日本映画の記者となる。戦後は、日本民主主義文学同盟(のちの日本民主主義文学会)の創立に参加。「鶏騒動」で芥川賞受賞。他に「風葬」「...
ひがしやま‐どの【東山殿】
足利義政が東山に造営した山荘。現在の銀閣寺。 足利義政の通称。