モンタギュー【Richard Montague】
[1930〜1971]米国の数学者・論理学者。記号論理学を自然言語の意味論へ応用、モンタギュー文法を構築して形式意味論の創始者となった。
モーパッサン【Guy de Maupassant】
[1850〜1893]フランスの小説家。自然主義の代表的作家の一人。鋭い人間観察と強い厭世思想のもとに、簡潔な文体で人生の一断面を描いた。晩年、発狂。作「脂肪の塊」「女の一生」「ベラミ」など。
ヤコブセン【Jens Peter Jacobsen】
[1847〜1885]デンマークの小説家。同国における無神論的自然主義文学の代表者。作「マリー=グルッベ夫人」「ニールス=リーネ」。
やまべ‐の‐あかひと【山部赤人】
奈良前期の歌人。三十六歌仙の一人。万葉集に長歌・短歌50首を残す。史書に名が見えず、下級官吏であったと思われる。自然美を詠じた作に秀歌が多い。後世、柿本人麻呂とともに歌聖と称された。生没年未詳。
ユイスマンス【Joris-Karl Huysmans】
[1848〜1907]フランスの小説家。自然主義から唯美主義を経て神秘主義に転じた。作「さかしま」「彼方」など。
ユパンキ【Atahualpa Yupanqui】
[1908〜1992]アルゼンチンのフォルクローレ歌手・ギター奏者・作詞家・作曲家。本名、エクトル=ロベルチ=チャベーロ(Héctor Roberto Chavero)。自然の風景とそこに住む人...
よう‐しゅ【楊朱】
中国、戦国時代の思想家。自己の欲望を満足させることが自然に従うものであるとする為我説を唱え、儒家・墨家に対抗した。その説は「列子」「荘子」などに断片的にみえる。生没年未詳。楊子。
よう‐ばんり【楊万里】
[1127〜1206]中国、南宋の詩人。吉水(江西省)の人。字(あざな)は廷秀。号は誠斎。陸游(りくゆう)や范成大(はんせいだい)と並び称される。俗語を多くまじえて自然をうたった詩は、日本の俳諧...
よしえ‐たかまつ【吉江喬松】
[1880〜1940]詩人・評論家・フランス文学者。長野の生まれ。号、孤雁。浪漫的な自然詩人として注目された。早大教授となり仏文科を創設。著「緑雲」「仏蘭西古典劇研究」など。
よしだ‐げんじろう【吉田絃二郎】
[1886〜1956]小説家・劇作家・随筆家。佐賀の生まれ。本名、源次郎。自然や人生に寄せる愛惜と悲哀の情を語りかける思索的な作品を書いた。小説「島の秋」、戯曲「大谷刑部」、随筆感想集「小鳥の来...