かわち‐の‐ふみうじ【西文氏】
古代の渡来系氏族。王仁(わに)の子孫と伝えられる。河内国古市郡に住み、主に文筆をもって大和朝廷に仕えた。
さいじょう‐やそ【西条八十】
[1892〜1970]詩人・フランス文学者。東京の生まれ。大学在学中から「早稲田文学」に作品を掲載。のち、「赤い鳥」に多数の童謡を発表。詩集「砂金」、童謡集「鸚鵡(おうむ)と時計」など。
せいし【西施】
中国、春秋時代の越の美女。呉に敗れた越王勾践(こうせん)から呉王夫差に献上され、寵愛(ちょうあい)を受けた。夫差が彼女の美しさにおぼれている間に呉は越に滅ぼされた。
にしかわ‐こうじろう【西川光二郎】
[1876〜1940]社会主義者。兵庫の生まれ。片山潜に協力して「労働世界」を発行。また、社会民主党結成に加わり、幸徳秋水らの平民社に参加。大逆事件後は転向し、精神修養家となる。
にしかわ‐じょけん【西川如見】
[1648〜1724]江戸中期の天文・地理学者。長崎の人。名は忠英。号、求林斎(ぐりんさい)。宋学・天文暦算を学び、儒教的自然観をとりつつ実証主義的見地を展開した。晩年、徳川吉宗に仕えた。著「華...
にしかわ‐すけのぶ【西川祐信】
[1671〜1750]江戸中期の浮世絵師。京都の人。号、自得叟・文華堂など。西川派の祖。初め狩野派を学び、さらに大和絵画法を会得し、折衷した画風を確立。肉筆美人画を得意とした。また、絵本作家とし...
にしき‐まさあき【西木正明】
[1940〜2023]小説家。秋田の生まれ。本名、鈴木正昭(まさあき)。自ら現地に赴いて綿密に取材したドキュメンタリー作品を多く手がける。「凍(しば)れる瞳」「端島の女」で直木賞受賞。他に「オホ...
にしむら‐きょうたろう【西村京太郎】
[1930〜2022]推理作家。東京の生まれ。本名、矢島喜八郎。「天使の傷痕(きずあと)」で江戸川乱歩賞受賞。「寝台特急殺人事件」で人気を集め、「終着駅殺人事件」など鉄道をトリックに使った作品を...
にしむら‐けんた【西村賢太】
[1967〜2022]小説家。東京の生まれ。中学卒業後は日雇いなどで生計を立てながら、平成15年(2003)より小説を書き始める。「苦役列車」で芥川賞受賞。
にしむら‐てんしゅう【西村天囚】
[1865〜1924]新聞記者・小説家・漢学者。大隅種子島の人。名は時彦。大阪朝日新聞社社員、のち宮内省御用掛などを務めた。小説「屑屋の籠」、著「日本宋学史」など。