ひらばやし‐はつのすけ【平林初之輔】
[1892〜1931]文芸評論家。京都の生まれ。「種蒔く人」「文芸戦線」同人。初期プロレタリア文学運動の理論家として活躍したが、のちに同運動の政治主義を批判し論争を引き起こした。著作に「無産階級...
ひろつ‐かずお【広津和郎】
[1891〜1968]小説家・評論家。東京の生まれ。柳浪の次男。「神経病時代」で小説家として出発。小説「やもり」「風雨強かるべし」、評論集「作者の感想」など。
ビュトール【Michel Butor】
[1926〜2016]フランスの小説家。前衛的技法を駆使した作風で、ヌーボーロマンの代表的作家の一人に数えられる。小説「心変わり」「時間割」、評論「上演目録」など。
フエンテス【Carlos Fuentes】
[1928〜2012]メキシコの小説家。メキシコ人のアイデンティティーを問う、心理主義的作品で注目される。ジャーナリストとして、雑誌編集・評論執筆も行う。作「アルテミオ=クルスの死」「我らの大地...
フォースター【Edward Morgan Forster】
[1879〜1970]英国の小説家・批評家。英国中産階級の社会を批判的に描いた。小説「インドへの道」、評論「小説の諸相」など。
ふかだ‐ゆうすけ【深田祐介】
[1931〜2014]小説家・評論家。東京の生まれ。本名、雄輔(ゆうすけ)。航空会社に勤務し、長期にわたる海外生活を体験する。国際社会の中でカルチャーショックにさらされながら生きる日本人サラリー...
ふくだ‐つねあり【福田恆存】
[1912〜1994]評論家・劇作家・演出家。東京の生まれ。恆存は「こうそん」とも。芸術院会員。保守派の論客として平和論・憲法問題・国語問題などに評論活動を展開。演劇人としては現代演劇協会を創立...
ふくち‐おうち【福地桜痴】
[1841〜1906]政治評論家・劇作家・小説家。長崎の生まれ。本名、源一郎。「東京日日新聞」主筆・社長として言論界で活躍。また、演劇改良に尽力。歌舞伎座を創設した。戯曲「春日局(かすがのつぼね...
フッフ【Ricarda Huch】
[1864〜1947]ドイツの女流小説家・詩人。新ロマン主義運動を推進。歴史家としても活躍。自伝的小説「ルドルフ=ウルスロイの思い出」、評論「ロマン主義の開花期」など。フーフ。
フランス【Anatole France】
[1844〜1924]フランスの小説家・批評家。軽妙・辛辣な社会風刺が特色。晩年は社会主義に接近。1921年ノーベル文学賞受賞。小説「タイス」「赤い百合」、評論「文学生活」など。アナトール=フランス。