もろはし‐てつじ【諸橋轍次】
[1883〜1982]漢学者。新潟の生まれ。東京文理科大教授・静嘉堂文庫長などを歴任。昭和2年(1927)から同35年にかけて「大漢和辞典」全13巻を完成した。文化勲章受章。
ヤークート【Yāqūt al-Rūmī】
[1179〜1229]イスラムの地理学者。小アジア生まれ。奴隷にされ、解放されたのちアラビア地理学辞典の「諸国集成」を完成した。「文人集成」などの著作もある。
よう‐けい【楊炯】
[650?〜695?]中国、初唐期の詩人。華陰(陝西(せんせい)省)の人。官は盈川(えいせん)の令に至ったので、楊盈川とも称された。初唐四傑の一人。文辞典麗で、特に五言律詩にすぐれていた。
ラードロフ【Vasiliy Vasil'evich Radlov】
[1837〜1918]ロシアの東洋学者。ドイツ生まれ。シベリアやトルキスタンを調査、中央アジア・トルコ系諸民族の言語・文学の研究に業績を残した。著「トルコ方言辞典稿」「北方トルコ諸部族民族文学資料」。
リトレ【Maximilien Paul Émile Littré】
[1801〜1881]フランスの哲学者・言語学者。コントの弟子で、実証主義の普及に努めた。また、「リトレ辞典」とよばれる「フランス語大辞典」4巻、補遺1巻を編集。
わだ‐さんぞう【和田三造】
[1883〜1967]洋画家。兵庫の生まれ。黒田清輝に師事し、白馬会展・官展で活躍。また、色彩研究にも多くの業績を残した。著「色名大辞典」。