うちやま‐かんぞう【内山完造】
[1885〜1959]書店経営者・日中友好運動家。岡山の生まれ。大正初期に上海で書店を開き、魯迅などの中国知識人と親交を結んだ。第二次大戦後は日中親善に尽力。
かやま‐またぞう【加山又造】
[1927〜2004]日本画家。京都の生まれ。東京美術学校卒。多摩美大・東京芸大教授。創画会創立会員。山本丘人に師事。装飾的な作風で知られる。文化勲章受章。作に「冬」「千羽鶴」「月光波濤」など。
くき‐しゅうぞう【九鬼周造】
[1888〜1941]哲学者。東京の生まれ。京大教授。ヨーロッパに留学して実存哲学を学ぶ。解釈学的手法を用いて日本文化を究明。著「『いき』の構造」「偶然性の問題」「西洋近世哲学史稿」など。
たきぐち‐しゅうぞう【滝口修造】
[1903〜1979]詩人・美術評論家。富山の生まれ。ダダイスム・シュールレアリスムの芸術論により作詩。現代芸術理論の紹介者・評論家として活躍。著「近代芸術」など。
たなか‐しょうぞう【田中正造】
[1841〜1913]政治家。栃木の生まれ。明治23年(1890)衆議院議員、以後足尾銅山鉱毒問題に取り組み、同34年には議員を辞して天皇に直訴。次いで谷中村の遊水池化に反対。晩年は治水事業に尽...
はやし‐ゆうぞう【林有造】
[1842〜1921]政治家。高知の生まれ。板垣退助らと立志社を創立。西南戦争では武器購入に奔走したが、発覚して投獄。国会開設後、衆議院議員、逓相・農商務相を歴任。自由党・政友会に所属。
ふじかわ‐ゆうぞう【藤川勇造】
[1883〜1935]彫刻家。香川の生まれ。フランスに留学し、ロダン晩年の助手を務めた。帰国後、二科会彫刻部創設に参加。
ますむら‐やすぞう【増村保造】
[1924〜1986]映画監督。山梨の生まれ。昭和27年(1952)ローマの映画実験センターへ留学。帰国後「くちづけ」で監督デビュー。代表作「偽大学生」「刺青」「曽根崎心中」など。
よしの‐さくぞう【吉野作造】
[1878〜1933]政治学者。宮城の生まれ。東大教授。民本主義を唱え、普通選挙の実施、政党内閣制などを主張し、また軍閥を攻撃。大正デモクラシーの理論的指導者。のち、「明治文化全集」を編集。
わだ‐さんぞう【和田三造】
[1883〜1967]洋画家。兵庫の生まれ。黒田清輝に師事し、白馬会展・官展で活躍。また、色彩研究にも多くの業績を残した。著「色名大辞典」。