あべ‐じろう【阿部次郎】
[1883〜1959]哲学者・評論家。山形の生まれ。夏目漱石の門下。個人主義的理想主義を追求。著「三太郎の日記」「倫理学の根本問題」「人格主義」など。
ありしま‐たけお【有島武郎】
[1878〜1923]小説家。東京の生まれ。有島生馬(いくま)・里見弴(さとみとん)の兄。「白樺」の創刊に参加。大正12年(1923)「宣言一つ」に自己の立場を表明したのち、愛人と情死。作「或る...
うえだ‐ていじろう【上田貞次郎】
[1879〜1940]経済学者。東京の生まれ。東京商大学長。日本の経営学の創始者といわれる。著「商工経営」「経営経済学総論」など。
うめ‐けんじろう【梅謙次郎】
[1860〜1910]法学者。島根の生まれ。現行民法・商法の起草にあたった。法政大学を創立。著「民法要義」「商法義解」など。
しまぞの‐じゅんじろう【島薗順次郎】
[1877〜1937]医学者。和歌山の生まれ。京大・東大教授。脚気(かっけ)がビタミンBの欠乏によることを発見。
たかくす‐じゅんじろう【高楠順次郎】
[1866〜1945]仏教学者。広島の生まれ。旧姓、沢井。号、雪頂。東京外語校長・東大教授・東洋大学長。英国でマックス=ミュラーに師事し、インド学・梵語(ぼんご)学を学ぶ。昭和19年(1944)...
ちゃや‐しろうじろう【茶屋四郎次郎】
安土桃山・江戸時代の京都の豪商。四郎次郎は歴代の通称。初代清延・2代清忠・3代清次・4代道澄・5代延宗と、徳川家の呉服師、朱印船貿易商、糸割符商として巨利を得た。
ちょうじろう【長次郎】
[1516?〜1592?]室町末期から桃山時代の陶工。楽焼(らくやき)の始祖。千利休の指導を受け、聚楽第(じゅらくだい)で制作したので聚楽焼といわれ、楽印を拝領してからは楽焼とよばれた。
にのみや‐きんじろう【二宮金次郎】
二宮尊徳の通称。
ふじわら‐ぎんじろう【藤原銀次郎】
[1869〜1960]実業家・政治家。長野の生まれ。王子製紙を再建。藤原工業大学(現在の慶応大学理工学部)を私費で創設。第二次大戦中、商工・軍需相などを歴任。