いなづ‐ぎくう【稲津祇空】
[1663〜1733]江戸中期の俳人。大坂の人。別号、敬雨。江戸に出て其角(きかく)に師事。宗祇(そうぎ)を慕い、祇空と号した。その俳諧は法師風といわれ平明であった。
まえだこう‐ひろいちろう【前田河広一郎】
[1888〜1957]小説家。宮城の生まれ。徳冨蘆花に師事。小説「三等船客」で注目され、「種蒔く人」「文芸戦線」同人のプロレタリア作家として活躍。他に「赤い馬車」「大暴風雨時代」など。
まつお‐ばしょう【松尾芭蕉】
[1644〜1694]江戸前期の俳人。伊賀の人。名は宗房。芭蕉は俳号。別号、桃青(とうせい)・風羅坊など。藤堂良忠(俳号、蝉吟(せんぎん))に仕えて俳諧を学び、京都で北村季吟に師事。のち、江戸に...
みかみ‐おときち【三上於菟吉】
[1891〜1944]小説家。埼玉の生まれ。長谷川時雨の夫。時代物の大衆小説を多く書いた。作「敵打日月双紙」「鴛鴦呪文(おしどりじゅもん)」「雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)」など。
みき‐ろふう【三木露風】
[1889〜1964]詩人。兵庫の生まれ。本名、操。相馬御風・野口雨情らと早稲田詩社を結成。詩集「廃園」によって認められ、象徴派詩人として北原白秋とともに一時代を画した。他に「寂しき曙」「白き手...