おとかわ‐ゆうざぶろう【乙川優三郎】
[1953〜 ]小説家。東京の生まれ。本名、島田豊。江戸時代の武士や庶民の人情を描いた時代小説で知られる。「生きる」で直木賞受賞。他に「藪燕」「五年の梅」「椿山」など。
オドアケル【Odoacer】
[433ころ〜493]ゲルマン人の傭兵(ようへい)隊長。476年、皇帝を廃位して西ローマ帝国を滅ぼしイタリア王となったが、のち、東ゴート王テオドリックに暗殺された。
オニール【Eugene Gladstone O'Neill】
[1888〜1953]米国の劇作家。写実心理劇から表現主義、さらに超自然主義に移り、神を見失い安住の場を求めて苦悩する人間を描いた。1936年、ノーベル文学賞受賞。作「楡(にれ)の木陰の欲望」「...
おのえ‐ばいこう【尾上梅幸】
[1870〜1934]歌舞伎俳優。6世。愛知の生まれ。屋号、音羽屋。5世菊五郎の養子。女形の名人で、特に世話物にすぐれていた。
おのがわ‐きさぶろう【小野川喜三郎】
[1758〜1806]江戸後期の力士。第5代横綱。近江(おうみ)の人。谷風・雷電の好敵手として活躍し、相撲の黄金時代を築いた。→第4代横綱谷風 →第6代横綱阿武松(おうのまつ)
おのづか‐きへいじ【小野塚喜平次】
[1871〜1944]政治学者。新潟の生まれ。東大総長。日本における近代政治学の基礎を築いた。著「政治学大綱」「現代政治の諸研究」「現代欧州之憲政」など。
おの‐の‐とうふう【小野道風】
[894〜967]平安中期の書家。尾張の人。篁(たかむら)の孫。書道にすぐれ、和様発達の基礎を築いた。三蹟(さんせき)の一人で、その筆跡を野跡という。真跡とされるものに「智証大師諡号勅書」「屏風...
おび‐じゅうぞう【小尾十三】
[1909〜1979]小説家。山梨の生まれ。朝鮮の元山商業学校で教師をしたのち、満州の新京中央放送局などに勤務。日本統治下の朝鮮人を描いた「登攀(とうはん)」で芥川賞受賞。他に「雑巾(ぞうきん)...
おりくち‐しのぶ【折口信夫】
[1887〜1953]国文学者・民俗学者・歌人。大阪の生まれ。号、釈迢空(しゃくちょうくう)。国学院大・慶応大教授。日本文学・古典芸能を民俗学の観点から研究。歌人としても独自の境地をひらいた。歌...
オルガンチノ【Gnecchi-Soldi Organtino】
[1530〜1609]イタリアのイエズス会士。元亀元年(1570)来日、京都を中心に伝道し、「宇留岸伴天連(ウルガンバテレン)」と親しまれた。織田信長の厚遇を受け、京都に南蛮寺(教会)、安土にセ...