まつむら‐しょうねん【松村松年】
[1872〜1960]昆虫学者。兵庫の生まれ。和名の整理をするなど、日本の近代昆虫学の基礎を築いた。著「日本昆虫学」など。
まつもと‐けいどう【松本奎堂】
[1832〜1863]幕末の尊攘派の志士。三河の人。通称、謙三郎。昌平坂学問所に学び、のち大坂に家塾を開いた。中山忠光らと天誅組を組織して大和に挙兵したが、8月18日の政変で賊名を受けて敗死。
まつもと‐しゅんすけ【松本竣介】
[1912〜1948]洋画家。東京の生まれ。中学生時代に聴力を失いながら、清澄な叙情のもとに、孤独な心象を託した都会風景を描いた。
まつら‐さよひめ【松浦佐用姫】
伝説上の人物で、肥前の松浦に住んでいたという女性。任那(みまな)救援途中の大伴金村の子狭手比古(さでひこ)と契り、離別のとき、領布振(ひれふり)の峰(鏡山)から領布を振って別れを惜しみ、そのまま...
マテオ‐リッチ【Matteo Ricci】
[1552〜1610]イタリアのイエズス会宣教師。明末の中国に渡り布教に努め、徐光啓ら多くの知識人を改宗させた。また、西洋学術を紹介し、中国最初の世界地図「坤輿(こんよ)万国全図」を作る。著訳に...
まふね‐ゆたか【真船豊】
[1902〜1977]劇作家。福島の生まれ。戯曲「鼬(いたち)」で注目され、久保田万太郎に師事。第二次大戦後は笑劇(ファルス)やラジオドラマに力を注いだ。他に「裸の町」「中橋公館」など。
マヤコフスキー【Vladimir Vladimirovich Mayakovskiy】
[1893〜1930]ソ連の詩人。ロシア未来派の代表的詩人。革命的理想をうたいつつ風刺と内省、愛と苦悩の世界を展開した。ピストル自殺。長詩「ズボンをはいた雲」「ウラジーミル=イリイチ=レーニン」...
マラマッド【Bernard Malamud】
[1914〜1986]米国の小説家。挫折や悲運のなかにあって、常に新たな生の可能性を求める人間の姿を描いた。長編「アシスタント」「修理屋」、短編集「魔法の樽」など。
マリア‐テレジア【Maria Theresia】
[1717〜1780]オーストリアの君主。在位1740〜1780。フランツ1世の妃。マリー=アントワネットの母。父カール6世の死後、ハプスブルク家の全領土を相続。オーストリア継承戦争・七年戦争...
マリニョーリ【Giovanni de' Marignolli】
[1290ころ〜1357]イタリアのフランチェスコ会宣教師。教皇ベネディクトゥス12世の命で、東方布教のため、陸路で中国に赴き、1342年、元の順帝に謁見。