ラクロ【Pierre Choderlos de Laclos】
[1741〜1803]フランスの小説家・軍人。18世紀末の貴族社会の退廃を描き、心理小説の先駆とされる書簡体小説「危険な関係」で知られる。
ラシーヌ【Jean Racine】
[1639〜1699]フランスの劇作家。三一致(さんいっち)の法則に立つ厳格な構成、洗練された韻文、巧みな心理分析などによって、フランス古典悲劇を完成した。作「アンドロマック」「ブリタニキュス」...
ラディゲ【Raymond Radiguet】
[1903〜1923]フランスの小説家。フランス心理主義小説の伝統を現代に生かし、簡潔な文体で恋愛心理を描いた。作「肉体の悪魔」「ドルジェル伯の舞踏会」など。
ラパポート【Anatol Rapoport】
[1911〜2007]米国の数学者・心理学者。ロシアに生まれ、米国に帰化。国際政治学にゲームの理論を適用、抑止戦略論を批判するなど平和研究の先駆者となった。著「戦争・ゲーム・論争」など。
ラ‐ファイエット【Marie-Madeleine Pioche de La Vergne La Fayette】
[1634〜1693]フランスの女流小説家。代表作「クレーブの奥方」はフランス心理小説の先駆。
ラルボー【Valery Larbaud】
[1881〜1957]フランスの詩人・小説家。精細な心理描写を特色とし、コント・詩・日記の3部からなる「A=O=バルナブース全集」などにより、文学的コスモポリタニズムの先駆者となった。ほかに小説...
リチャーズ【Ivor Armstrong Richards】
[1893〜1979]英国の文芸評論家。心理学的分析と意味論を文芸批評に採り入れ、新批評の確立に貢献した。エンプソンの師。著「意味の意味」「文学批評の原理」など。
リチャードソン【Samuel Richardson】
[1689〜1761]英国の小説家。道徳性を基調に市民の心理を写実的に描いた書簡体小説を発表し、英国近代小説の確立に寄与。作「パミラ」「クラリッサ」など。
リップス【Theodor Lipps】
[1851〜1914]ドイツの心理学者・哲学者。認識論・論理学・倫理学・美学は意識体験を確定する記述的心理学の基礎の上に築かれるべきだと主張。特に、美意識や他我認識における感情移入の意義を強調し...
リースマン【David Riesman】
[1909〜2002]米国の社会学者。大衆社会における現代人の社会的性格を、社会心理学や文化人類学などと関連させながら分析した。著「孤独な群衆」「何のための豊かさ」。