くわやま‐ぎょくしゅう【桑山玉洲】
[1746〜1799]江戸中期の文人画家。紀伊の人。初め沈南蘋(しんなんぴん)の写生画を独学、のち池大雅に南画を学んで独自の描線を用いた山水画を描いた。すぐれた画論家としても知られる。
けいさい‐えいせん【渓斎英泉】
[1790〜1848]江戸後期の浮世絵師。江戸の人。姓は池田、名は義信。遊女・芸妓(げいぎ)に取材した濃艶・退廃的な美人大首絵(おおくびえ)を得意とした。池田英泉。
けいちゅう【契沖】
[1640〜1701]江戸前期の国学者・歌人。摂津の人。俗姓、下川。高野山で修行して阿闍梨(あじゃり)位を得る。晩年は大坂高津の円珠庵に隠棲。下河辺長流の業を継いで「万葉代匠記」を完成、国学発展...
げっしょう【月性】
[1817〜1858]江戸末期の浄土真宗の僧。周防(すおう)妙円寺の住職。字(あざな)は知円。号は清狂。諸国を巡り、志士と交遊、尊王攘夷・海防論を唱えた。「男子志を立てて郷関を出(い)ず」の詩は有名。
げっせん【月僊】
[1741〜1809]江戸中期の画僧。尾張の人。名は玄瑞。京都知恩院に住み、円山応挙や与謝蕪村の影響を受け、山水・人物画にすぐれた。晩年、私財を投じて伊勢山田に寂照寺を再興。
げば‐しょうぐん【下馬将軍】
江戸前期の幕府大老酒井忠清の異称。江戸城大手門の下馬札の前に屋敷があった。
げん‐き【源琦】
[1747〜1797]江戸中期の画家。姓は源(みなもと)、通姓は駒井。円山応挙の門下で、長沢蘆雪(ながさわろせつ)とともに二哲と称される。唐美人画・花鳥画にすぐれた。
こいで‐つばら【小出粲】
[1833〜1908]歌人。江戸の生まれ。号、如雲・梔園(しえん)。宮内省に勤め、御歌所寄人(おうたどころよりうど)となる。歌集「くちなしの花」など。
こうけい【公慶】
[1648〜1705]江戸前期の華厳宗の僧。丹後の人。東大寺大仏殿再建を図り、幕府から大仏勧進の許可を得て諸国を遊歴。宝永2年(1705)上棟式を行ったが、落慶を待たずに没した。
こうげつ‐そうがん【江月宗玩】
[1574〜1643]江戸初期の臨済宗の僧。茶人。号、欠伸子・慒袋子・赫々子など。津田宗及の子。大徳寺の住持。茶を父や小堀遠州に学び、詩文・書にも秀でた。