おぬま‐たん【小沼丹】
[1918〜1996]小説家・英文学者。東京の生まれ。本名、救(はじめ)。井伏鱒二に師事。日常を題材にユーモアをまじえた作風で知られる。「懐中時計」で読売文学賞、「椋鳥(むくどり)日記」で平林た...
おのえ‐さいしゅう【尾上柴舟】
[1876〜1957]歌人・国文学者・書家。岡山の生まれ。本名、八郎。和歌を落合直文に学ぶ。歌誌「水甕(みずがめ)」を創刊。書家としても活躍し、平安時代の草仮名の研究に業績を挙げた。歌集に「静夜...
おの‐とおざぶろう【小野十三郎】
[1903〜1996]詩人。大阪の生まれ。帝塚山学院短大教授。本名、藤三郎。詩誌「赤と黒」同人。反俗・反権力のアナーキズム詩人として出発、短歌的叙情の否定を提唱。戦後は勤労者のための大阪文学学校...
おの‐まさつぐ【小野正嗣】
[1970〜 ]文学者・小説家。大分の生まれ。「にぎやかな湾に背負われた船」で第15回三島由紀夫賞、「九年前の祈り」で第152回芥川賞受賞。海外作品の翻訳も手がける。
おもだか‐ひさたか【沢瀉久孝】
[1890〜1968]国文学者。三重の生まれ。万葉集の研究に専念し、訓詁注釈に業績を残した。著「万葉集注釈」「万葉の作品と時代」「万葉古径」など。
おりくち‐しのぶ【折口信夫】
[1887〜1953]国文学者・民俗学者・歌人。大阪の生まれ。号、釈迢空(しゃくちょうくう)。国学院大・慶応大教授。日本文学・古典芸能を民俗学の観点から研究。歌人としても独自の境地をひらいた。歌...
おんだ‐りく【恩田陸】
[1964〜 ]小説家。青森の生まれ。本名、熊谷奈苗。平成4年(1992)日本ファンタジーノベル大賞の候補作となった「六番目の小夜子」で作家デビュー。推理小説やファンタジーをはじめ幅広い作品を手...
オースター【Paul Auster】
[1947〜2024]米国の小説家。「ガラスの街」「幽霊たち」「鍵のかかった部屋」のニューヨーク三部作で地位を確立。現代米文学を代表する小説家として活躍した。作「偶然の音楽」「幻影の書」など。
かいおんじ‐ちょうごろう【海音寺潮五郎】
[1901〜1977]小説家。鹿児島の生まれ。本名、末富東作(すえとみとうさく)。虚構を排した歴史小説作家の第一人者として史伝文学の復興に貢献した。「天正女合戦」「武道伝来記」で直木賞受賞。他に...
かいとう‐まつぞう【垣内松三】
[1878〜1952]国文学者・国語教育学者。岐阜の生まれ。国語・国文学の科学的研究を目ざし、欧米の学説を取り入れ、新たな解釈学と形象理論を唱えた。著「国語の力」「形象論序説」など。