かわかみ‐はじめ【河上肇】
[1879〜1946]経済学者・社会思想家。山口の生まれ。京大教授。マルクス(主義)経済学の研究・紹介に努め、大学を追われた。のち、日本共産党に入党、検挙されて入獄。著「資本論入門」「経済学大綱...
かわたけ‐しげとし【河竹繁俊】
[1889〜1967]演劇研究家。長野の生まれ。黙阿弥(もくあみ)家の養嗣子。坪内逍遥(つぼうちしょうよう)に師事。早大演劇博物館館長として活躍。著「歌舞伎史の研究」「日本演劇全史」など。
かわたけ‐しんしち【河竹新七】
歌舞伎脚本作者。 (初世)[1746〜1795]幼名、竹三郎。俳号、能進。江戸で活躍し、浄瑠璃・世話物に長じた。作「垣衣恋写絵(しのぶぐさこいのうつしえ)」など。
(2世)河竹黙阿弥の前名。...
かわたけ‐もくあみ【河竹黙阿弥】
[1816〜1893]幕末・明治初期の歌舞伎脚本作者。江戸の人。本姓、吉村。幼名、新七。俳号、其水(きすい)。5世鶴屋南北に入門、勝諺蔵(かつげんぞう)を名のり、のち2世河竹新七を襲名。晩年は古...
かわはら‐けいが【川原慶賀】
[1786〜?]江戸後期の洋風画家。長崎の人。通称、登与助。長崎出島の出入り絵師となり、シーボルトの依頼で動植物や風俗の写生画を描く。シーボルト事件に連座、江戸・長崎追放となる。
ガレノス【Klaudios Galēnos】
[129ころ〜199ころ]ギリシャの医学者。ペルガモン生まれ。動物の生体解剖によって実験生理学の端緒をなした。多くの医学書を著し、近世初期まで医学の権威とされた。
きくむら‐いたる【菊村到】
[1925〜1999]小説家。神奈川の生まれ。本名、戸川雄次郎。読売新聞記者を経て文筆活動に入る。「硫黄(いおう)島」で芥川賞受賞。戦記、伝記などの実録物のほか、推理小説なども手がける。他に「あ...
きたお‐じろう【北尾次郎】
[1853〜1907]物理学者・気象学者。島根の生まれ。東大教授。ドイツに留学。論文「大気運動と颶風(ぐふう)に関する理論」は高い評価を受けた。
ぎょうあ【行阿】
南北朝時代の歌人・語学者。俗名、源知行(みなもとのともゆき)。曽祖父光行、祖父親行、父義行と代々学者の家系に生まれ、源氏物語の校合を行った。「原中最秘抄」を増補完成、また「仮名文字遣」を著した。...
ギルバート【William Gilbert】
[1544〜1603]英国の医師・物理学者。磁気現象を実験的に研究し、地球が磁石であるという仮説を導入。磁気と区別して電気にエレクトリックの名称を与えた。磁気学の父とよばれる。著「磁石について」6巻。